アオケイ・小田競・中部競輪・競輪研究4紙合同の競輪サイト
大宮競輪場の「東日本発祥倉茂記念杯(GIII)」は22日、最終日を迎える。11レース特別優秀を走る森田優弥に話を聞いた。
前検日には「地元記念で気合は入っています。目標はもちろん、優勝。自信ですか? 90パーセント以上です」と意気込んでいた森田。
一次予選と二次予選は捲って逃げてと1着、2着で準決勝へと駒を進めた。デキも良さそうで本人もその手応えを口にしており、自身に言い聞かせるように「準決勝は通過点」と己を鼓舞。
迎えた準決勝、宿口陽一との地元両者の前にS班・郡司浩平が立ちはだかる。レースは森田が懸命にスタートを取って前受け。根本率いる北日本勢が中団、郡司は後方スタート。打鐘4コーナー過ぎに根本が叩いて先行態勢へ。すかさず森田が強引に捲るが、根本も必死の抵抗を見せる。その踏み合いの上を郡司がスイスイと捲り、萩原が懸命マークでワンツー。森田の番手から外を踏んだ宿口が3着に食い込んだ。
「作戦では郡司さんを7番手に置くのがセオリーかなと。あの並びになったら郡司さんを7番手に置けると思ったんですけど…。ちょっと自分の考えが甘かったです」と肩を落としたが「脚の部分では好勝負できる手応えはありました」
宿口は「北日本があんなに踏むとは。根本君の抵抗は想定外だった。森田君も気持ちが入っていたし、自分は本当に森田君のおかげです」と森田の力走を称えた。
最終日、森田と中田の地元コンビに飯嶋で関東勢には3車の利。別線の自力も強力だが、森田はハートの強い選手で「準決勝の分まで頑張りたい」と言葉に力を込めた。地元の声援を背に、悔しさを晴らしてほしい。