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【東日本発祥倉茂記念杯】復帰戦の岩谷拓磨「人生初でした…」

2023/01/19

大宮競輪場の「東日本発祥倉茂記念杯(GIII)」は18日、初日を迎える。10レースの一次予選を走る岩谷拓磨に話を聞いた。

岩本にとって初めての小倉競輪祭は開催5日目、落車で幕を閉じた。勝ち上がりとはいかなかったが「かなり調子が良くて仕上がっていた」と本人が話すように、競輪祭までの直近3場所は優出続きで間違いなく上昇ムードの真っ只中だった。

 

「競輪祭での落車は残念。初めて、人生初ですよ、鎖骨骨折は(苦笑)。転けて起き上がった瞬間に『バキッ』って音がして。想像以上に痛かった…。右半身で受け止めたので、右の鎖骨骨折と骨盤を損傷。鎖骨骨折だけなら、もっと早く復帰できたはず。骨盤の腫れが凄くて、しっかり治そうと自転車に乗るまで時間がかかっちゃって」と振り返る。

 

「小倉竜二さんや周囲から『骨盤はしっかり治したほうがいい』と言われた。中52日で久々の実戦にはなるけど、練習はしっかりやってきた。状態は67割ぐらいに戻っているかと。捲りのスピードも戻ってきている感じはする。一走してみてだけど、走るからには気持ちを入れて頑張りますよ」と気を吐いた。

 

大宮は初登場となるが「走ってみないとこればっかりは。師匠(吉岡稔真)からも連絡がきて『慌てずにいけ』と。500バンクだし、仕掛けどころはいっぱいあるはずなので。同じ500の高知も走れているし、流れを見ながら落ち着いて走りたい」。

 

「それに後ろが何度も連係がある井上さんですからね。絶対に離れませんし、スピーディーに交わしにくるので強烈ですよ(笑)。頼もしいかぎり」と井上への信頼を口にする。

 

インタビューを受ける最中に「たくまー、大丈夫かぁ」、「もういけるんかぁ」と九州勢から続々と激励の言葉が飛び交う。岩谷の戦線復帰は九州勢にとっても追い風だ。

 

一次予選は本線に抜擢。4分戦で積極的な木村弘が主導権を握り、別線は捲りで反撃していく構成になりそう。慌てずに岩谷が持ち前のスピードを発揮して、ラインを上位へと導く。