アオケイ・小田競・中部競輪・競輪研究4紙合同の競輪サイト
小松島競輪 1日目 12R 1番車
山田 英明 選手
記者「競輪祭を走り終えての感想をお聞きしたいのですが。」
山田「まだまだですね。僕自身は踏めているつもりだったけど、後ろに付いてくれてた選手はいつもの感じじゃなかったねって言われていましたよ。」
記者「それは昨年の骨盤骨折の影響ですか?」
山田「そうですね。骨盤骨折自体は軽いヒビみたいな感じだったんですけど、右大腿骨の骨頭部も同時に痛めていて、そっちの方が影響が大きかったかも。骨の内部でも出血し歩けませんでした。骨折して初めて眩暈がしたくらいですから。」
記者「今、練習は普通に?」
山田「練習はいつも通りにやっています。以前と変わらないような感じで踏めているんですけど、いざ本番となるとね。違うんですよ。体重も筋力も戻りきっていないし、骨がくっついたら治るってもんじゃなかったですね。昔は競走得点も110点くらいは何て事無かった。F1で優勝してもGクラスじゃないから。なんて思っていたんですけどね。今はそこさえキツく思えてきました。ガマンの時期ですね。誰だって良い時ばかりじゃないですから。」
記者「九州は若い自力選手も育ってきたし、これからが楽しみでしょ?」
山田「そんな番組がきた時の為に準備しとかないと(笑)。でも、難しいんですよね。番手を回った時はどうにか自力選手を残してやりたいって思うけど、コレは流石に残せない自分で行かなきゃって判断が。」
記者「自力でやるのと番手戦どっちが良いですか?」
山田「それぞれに魅力があるから、どっちとも言えないですよ。自力でやるのが好きだけどいつまでも続けられるわけじゃない。番手を用意してくれれば身体は楽だけど、精神的な負担が出てくるでしょ(笑)。今は与えられた番組で自分の役割を果たすだけです。まだバッチリとは言えないけど、そのうち噛み合ってくれれば。その時までガマンです。佐藤慎太郎さんもあの歳で第一線で戦っていますからね(笑)。」
この受け答えを見て貰えればファンの皆さんにも山田の人柄が伝わるはず。悪い時でも決して人のせいにせず、自分と向き合ってきた。3年程前には九州で最もタイトルに近いとも言われていた。再びG戦での活躍を目指し、日々努力する山田に注目したい。