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三神遼矢選手は「自分力を出し切るレースをしたい」
12月30日から京王閣競輪場で「ウインチケットミッドナイト競輪」F2・ミッドナイト競輪が開催されている。
2日目の31日に行われるチャレンジ準決勝の3Rに出場する三神遼矢選手に話を聞いてみた。
まずは断然の支持を集めた予選だが、5車の強力ラインを味方に正攻法から突っ張っての逃げ切り勝ちだった。最終ホームでは後ろを確認してから徐々にペースアップ。最後はしっかり踏み直して完璧の走りだったが、走りに関してはどうだったのかを聞いてみた。
「追い出しをかけられていたのも分かっていたので一旦、後ろを確認してから踏み上げて行こうかと。ただ、自分のイメージとは違ってスピードが乗ってこなくてカカりが鈍く感じました。寒かったので競走に臨むに当たって体はしっかり温めていったので、どうしてなのかがちょっと…」を思案顔で話す。
準決勝は東北が4人(平根優太、田崎良太郎、嶋貫高大)で、平根優太との前後が注目となったが、平根優太は「三神さんとは平工業の先輩後輩。今期でチャレンジは卒業なので、期は自分の方が(125期で)早いですけど、やっぱり自分は自力でやりたい」と三神遼矢に熱弁。
すると「自分も先行でやっているので、番手回るのは…」と三神遼矢は一歩も引かない。
かなりの時間、2人の話し合いが続いて一旦は平根優太が前という事になったが、それでも三神遼矢は納得がいってない様子だった。そこに福島の先輩である塚本諭が割って入って2人の気持ちを聞く。そして平根優太に「福島は『期』だから。年下とかは関係ない。来期は1・2班なんだし、番手を回る機会だってあるだろう。そういう時のために勉強するのもいいんじゃないか」と諭すように言う。そして考えに考え抜いた平根優太の答えが「それじゃ、番手を回ります。決勝に乗ったらお互い別々で自力というのもありで」という事に収まり。色々あったが、東北勢は三神遼矢-平根優太-田崎良太郎-嶋貫高大の並びとなった。
先頭となって「予選を走って感じた事をしっかり修正して、自分の力を出し切るレースをしたい」とキッパリ。