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大宮競輪場では28日から「日刊スポーツ新聞社杯(FI)」が開催される。S級初日特選12Rに出場する村上博幸に話を聞いた。
これまでも何度も怪我から復帰を果たしてきた村上は“不撓不屈の精神”を持つ選手のひとり。今年1月に大宮記念で落車し左鎖骨を骨折。そこから約半年、戦線離脱を余儀なくされたが、7月に復帰してから成績は右肩上がりだ。
――落車して以来の大宮となりますね。
村上:(嫌なイメージは)特に、そこまでは感じていない。全国で落車しているわけやからね。いい思い出もあるんですよ。それこそ、初めて記念の決勝に乗ったのは大宮。20年も前の話ですけどね。もちろん嬉しかったですし、20年経っても、こうして走り続けられているのは有り難いことです。
落車や怪我はつきものなので、あまりこう深く考えてもね。そういうことがあると前提して、トレーニングもしているつもり。
体力も脚力的にもどんどん、どんどん衰えていくわけですけれど…。そういった中で経験してきたことを生かして、気持ちの面では更に上がっていかなきゃアカンことやし、そこは意識してやっています。
――百戦錬磨の博幸選手。後輩たちから助言やアドバイスを求められることも多いのでは?
村上:そうですね。真剣に競輪と向き合ってやっている後輩たちには、真剣な話もします。
――近畿をけん引してきた兄・村上義弘氏が引退。これらの近畿を背負っていく選手、継承者はどなたでしょう?
村上:今の競輪界を引っ張っているのは脇本雄太なわけですから。強い選手たちが選手として大事なことを下の世代へと伝えていく中で、脇本がいたり、古性がいたり。その年代が伝えていくべきやと思っている。
自分らは経験論や、自分らにしかわからへん年齢になってからのこととか、そういう部分しか伝えることはできない。
新しいことをやっていく分、新しいことを伝えていくのは新しい人かなって、自分の中では思っています。
――熊本記念(久留米開催)での準優勝など、復帰後の成績は右肩上がりです。要因は何ですか?
熊本記念の結果はインパクトがありますね。だけど、直近に関しては自分の中ではしっくり来ている感覚はあまりない。淡々と練習をしてきた結果だと思います。
皿屋君とは初連係になるかな。力強い走りのイメージがあります。二人でいい連係を決めたいです。