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11月22日から今年最後のG1、小倉競輪祭がスタートしました。優勝すれば年末のグランプリへの出場権を得ますが、敗れても賞金上位者は年末のグランプリ出場&来年のS級S班がかかる大一番。激しく変動する賞金ランキングに毎日注目!※毎日更新します
まずは21日、前検日。今年G1タイトルを獲得した脇本雄太、古性優作、そして新田祐大が現時点で確定。この3人は賞金ランキングでも9位以内に入っている為、現状ではグランプリ出場の為の賞金ランキング(競輪JPなどで発表している賞金ランキングから誘導や雨手当等の各種手当てを除いたもの)上位9名が出場となり、9位の清水裕友、73,404,500円がボーダーとなっています。この賞金に1円でも近づく為に10位以下の選手達は1戦1戦が大事となっていきます。その動向に連日注目しましょう。
ちなみに宿口陽一、太田竜馬は今開催不参加(欠場)となっております。
22日、初日が無事に終了。脇本雄太がまさかの一次予選①で3着スタート。ただグランプリ出場は決めているし、年間賞金王へきっちり上積みはできている。ただまだ一次予選①を走っていない選手も多々いるだけにランキングの変動は特になし。
その中でも注目は賞金ランキング16位の真杉匠。本日の2R、一次予選①では別線完封&マークした佐藤慎太郎を振り切っての逃げ切り勝ち。賞金アップに成功したし、一次予選②でも1着もしくは2着をとれば準決へのフリーパスとなるダイヤモンドレース(優秀競走)に出走できる可能性大。上位レースに出場=大幅な賞金アップ、となるだけに年末のグランプリ出場へのダークホースとなるかもしれない。2戦目(3日目)に注目してみたいところだ。
23日、2日目が無事に終了。男子はまだまだ前半戦、賞金争いはまだまだ見えてきませんが、それでも平原康多が連勝でダイヤモンドレース(優秀・準決へフリーパス)への出場を決めた。南修二も動きが良く、今日は古性優作をぶっ差してダイヤモンドレース出場がみえてきた。
そして気になるのがガールズグランプリ2022に出場する7選手が誰になるかだ! 2日間行われたトライアルレースの予選が終了して決勝メンバーが出揃いました。賞金ランキング4位の柳原真緒まではほぼ当確。9位以下の選手は優勝しないと出場はできない。7位の尾方真生は敗者戦回りとなった6位の尾崎睦が4着以下となり、明日走る11Rの決勝で2着になれば尾崎を賞金で上回る事となり、12R決勝の結果待ちとなる。8位の小林莉子は7位の尾方真生との賞金差が25万1600円。5位までの選手が優勝して、小林が2着(50万)の場合は尾方が3着(30万)なら順位はそのまま変わらず、尾方までが年末のガールズグランプリに出場となるが、尾方が4着以下なら小林が逆転でガールズグランプリへ出場となる。
ただ小林が出場する明日12Rの決勝は佐藤水菜、太田りゆ、梅川風子のナショナル選手にナショナルチームを卒業した小林優香と豪華面子。条件としては石井寛子が優勝して自分が2着にならない限り上記要件を満たさない為、正直厳しく、実質優勝しないとガールズグランプリには出場できない。
ちなみに6位の尾崎睦は決勝進出を逃し、さらにガールズグランプリの選考期間(1~11月)の終了月から遡って6ヶ月に2度失格したらガールズグランプリに出る事ができないという規定がある。尾崎はこの期間に2度失格しており、このまま出場できる位置に居られたとしても出場できるかは微妙であり、後日行われる運営調整部会の話し合いを待つこととなるだろう。それもお伝えしておきます。
24日、3日目が無事に終了。児玉碧衣と佐藤水菜が優勝してガールズケイリングランプリへの出場を確定した。残りの5人は賞金ランキング順で石井寛子(2位)、柳原真緒(3位)、奥井迪(4位)、山原さくら(5位)、そして尾方真生(7位)となった。賞金ランキング6位の尾崎睦は規定によりグランプリ出場から外された。
そして男子の方は一次予選が終了。ポイント上位63位までが勝ち上がって、現在の賞金ランキング上位18位(上記表)に載っている選手は全員勝ち上がった。
その中で注目は10位の山田庸平。一次予選①と②のポイント合計は11ポイント。12ポイントまで確定し、11ポイントの選手から上位3人だけ二次予選に進出。山田は今大会の選考順位が17位、何とか62位で滑り込んだ形だ(ちなみに11ポイントで勝ち上がったのは選考順位16位の諸橋愛、選考順位36位の東口善朋、この2人もツキがあるかも)。首の皮一枚で二次予選に進出した山田の走りに注目したい。
25日、4日目が無事に終了した。と言いたいところだが、ダイヤモンドレース(優秀競走)で森田優弥が失格。これで泣き笑いした選手もいたのでは?
明日はいよいよ準決勝。上記表に挙がっている本日終了時点での賞金ランキング18位の中で勝ち上がりに失敗したのは脇本雄太(1位)、古性優作(3位)、佐藤慎太郎(4位)、深谷知広(13位)、小松崎大地(15位)、真杉匠(16位)。脇本、古性はグランプリ出場は決めているし、佐藤は賞金でほぼ確定。他の選手は残念ながらグランプリ出場は逃した。
そして準決勝に進んだ選手の中で注目は2人。1人は昨日挙げた山田庸平。今日の二次予選Bでは番手捲りで勝利! この勝利で勢いに乗りそう。そしてもう1人は成田和也。今日の二次予選Aでは最終3角~4角で古性とやり合い、最後は意地で古性を飛ばしたが空いた内を突かれて5着。勝ち上がり権利の4着を逃したが、ダイヤモンドレースで森田が失格となった為に繰り上がっての準決勝進出。ツキがあるし、古性とやりあった動きは◎でさすが名マーカー! 山田、成田ともに賞金ランキングでボーダー下にいるだけに、グランプリ出場へは最低でも決勝進出がノルマ。明日の準決勝は楽しみだ。ちなみに山田は11Rで自力戦、成田は10Rで新田祐大にマークします。
26日、5日目が無事に終了。決勝メンバーが出揃いました。26日終了時点の賞金ランキング上位者では守沢太志(5位)、郡司浩平(6位)、平原康多(7位)、新田祐大(8位)、成田和也(11位)、新井崇博(14位)が決勝進出。それ以外に決勝進出した新山響平、小原太樹、坂井洋は優勝しないと年末のグランプリ(来年のS級S班)には出場できない。ちなみに荒井も同様で優勝以外は決勝2着では現在賞金ランキング9位の清水裕友には届かない。
唯一決勝2着でグランプリに乗れる可能性があるのは成田くらい。その成田は守沢、郡司、平原、新田が優勝して自身2着ならグランプリに乗れるが、それ以外の選手が優勝した場合は決勝2着ではグランプリには乗れない。どちらにしても決勝の東北ライン、新田-新山-守沢-成田の並びでは成田は厳しく、新山を勝たす布陣ではないかと記者は思うが果たして…。