グレードレース

競輪放浪記《第4回》プロ雀士・滝沢和典(アオケイ紙面掲載コラム)

2022/11/21

第64回 朝日新聞社杯競輪祭

競輪発祥の地、小倉競輪場で第64回 朝日新聞社杯競輪祭が開催される。 

昨年度の覇者吉田拓矢選手、G1三連対率100%の脇本雄太選手などSS選手も全員出場予定だ(前々検日に宿口陽一選手欠場。残念)。 

選手の力量や脚質はもちろん、場の特徴を知ることも車券戦術の大切なカギとなる。400メートル、ドーム、カントのきつい小倉競輪場はスピードレースになりやすいそうだ。とは言うものの、車券を買う側で実際にバンクを走った経験がある人はほとんどいないだろう。競輪は風との戦いである。それを理解したような気になってはいるけれど、選手が受ける風圧がどれ程のものかは謎のまま。屋内の競輪場では自然な風は吹かないが選手はドームなりの風を感じると聞いたこともある。 

私はしばしば電動のママチャリで買い物に行かされる事がある。もがく先行選手の後ろで車間を空け、余裕な雰囲気で直線で抜け出すあれを体感してみたいと思い、知らないお兄さんの番手にハマって追走してみたりもするが、空気抵抗が軽減する感じはしないし、スリップストリームを感じることもない。謎は深まるばかりだ。 

(ちなみに脇本雄太選手に聞いた話では踏み出しの感覚が狂ってしまうので選手は電動自転車を漕ぎたがらないそうだ) 

麻雀業界でも競輪に興味を持つ人が増えてきた。私の様な立場の人間は競輪、麻雀どちらの質問も受けることがあり、競輪は「何で最初はゆっくり走るんだ」とか、麻雀なら「各地でルールが違うのは何故だ」など、どちらのビギナーも謎に感じることだらけでとっつきにくいというのが共通の問題点かもしれない。逆に競輪選手や実況解説の中にも最近Мリーグを見始めたとか、ネット麻雀を始めたという方々がいるという喜ばしい話も耳にするし、入口を充実させるのが喫緊の課題ではないだろうか。 

謎と言えば京王閣競輪場1コーナー側のお店のモツ煮の料金だ。1本200円、2本で300円、3本で500円。先日京王閣を訪れた時、試しに6本注文してみるとお母さんは「はいよー1000円ね」2本を3回買えば900円なのに…謎は深まるばかりである。 

滝沢 和典 プロフィール

競技麻雀のプロ雀士。

日本プロ麻雀連盟所属。

MリーグではKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属。

愛称はタッキー。

キャッチフレーズは「越後の奇跡」、「麻雀バガボンド」

生年月日: 1979年12月6日 (年齢 42歳)

血液型:B型

出生地: 新潟県 長岡市

 

この記事を書いた人
編集部

新着コラム

コラム一覧