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京王閣競輪場では15日「恩田杯&ムサシノ杯&スポニチ杯(FI)」が開催2日目を迎える。A級準決勝4Rに出場する畝木努に話を聞いた。
レースは赤板すぎ、前団を押さえ込んだ島田茂希が打鐘からピッチを上げて先行態勢に。最終2コーナーで中団から中川拓也が先捲りに出るも、畝木が5番手から大外を捲り切って1着。予選を走り終えた畝木は「見過ぎて、自ら厳しい展開にしてしまった」と反省。
最近、元気がない畝木だが点数も下降気味。本人は「S級点は気にしていません。目の前の一戦一戦、必死(苦笑)。正直、ここまで点数が落ちるとは自分でも思わなかった…」と浮かない顔。
低迷の理由を「自転車が一つの要因ですかね」と分析。「人からフレームを借りて試してみたら、全く乗ったことのない感じがして練習での感触もよかった。それを真似て作ったフレームでレースを走っていたんですけど…。降級して1ヶ月ぐらいは問題なく走れて点数も94.5点をキープ。だけど、8月の松阪あたりから流れが悪くなって」と首をかしげる。
「何が悪いのか分からん…。脚はそんなに変わらんのですけどね。でも、前にA級に落ちたときは優勝できていたし、その時に比べたら少し脚が落ちた気もする。自転車の感触は日替わりで『いいなぁ』って日もあれば、『全然ダメじゃん』って日も。訳が分からなくなっちゃって結局、今は一番最初の自分のフレームに戻しました」。
乗れているときはどんな感じだったのか?「基本は先行メインにやっているので、いいときはやっぱり最後まで残れているんですよね。2場所前の宇都宮の準決勝はいい感じで先行できた。別線が流しているところを残り1周でバン!と出られたのに、そこから4着まで沈んでショックは大きかった。そこでマズいと思って前のフレームに」。
「戻してみて、先行したときに流れる感じがあるからいいのかな、と。ただ、このフレームは重いからダッシュがきかない。それで軽いフレームにしようと思って色々と試していたら、おかしなことになっちゃった(苦笑)。このままコンスタントに決勝に乗れたら、こっちのフレームの方が合っているってことだし、様子を見ます」と話した。
上昇の兆しは見えつつある。更にプラス要素もあるそうで「強いて言うなら、広島のときから親知らずが痛くて。治療の予約が取れず、前走の玉野が終わって翌日にやっと治療できた。めちゃくちゃ痛くてモガいたらズキズキするしビックリした(笑)。今はラクになったので大丈夫」。
勝負の準決勝に向けては「(志佐)明さんは同期。何年も前にA級戦で対戦して捲られているので何とかやっつけたいですね。2分戦で内枠だし、先行主体に走ってラインで決めたい」と意気込んだ。