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京王閣競輪場が14日から「恩田杯&ムサシノ杯&スポニチ杯(FI)」が開催される。初日2Rに出場する宮倉勇に話を聞いた。
デビュー36年目、58歳の宮倉は衰え知らず。今年になって1着を量産し、9月の弥彦で通算勝利数400勝を達成。昨年の優出回数はゼロながら、今年は6度の優出とS級復帰に向けて意気軒昂だ。
以前から「ずっと競輪選手でいたい」と話す宮倉は先日、とある選手の元を訪ねたそう。そのときのエピソードを明かしてくれた。
「A級1、2班で優勝ができていない。何かキッカケを作りたい一心で“競輪の神様”の元へ話を聞きに行ったんだ。神山雄一郎君から色々なことを勉強させてもらったよ。鰻を食べながらね(笑)」。
「神山君との時間は凄く刺激になった。彼から学んだことを生かして、もう一度本腰を入れて優勝できるように頑張りたい」と話す。
神山選手の凄いところを尋ねると「やっぱりね、惨敗したときの切り替えの早さ。神山君が大きいレースで前に離れて9着になったらしいんだ。ゴール後の1、2周は反省して、検車場に戻ってローラーに乗るときには次に気持ちを向けているんだって。」
「ローラーの上では『もっとこうしたら、こうなる』とか、気持ちが前に進んでいるんですよ。気持ちを切り替えるスピードが大事なんだと勉強になった。あれだけの実績を残してきたのは気持ちの切り替えの上手さや早さがあったから。それに今でも練習で体が痛くなるまでモガいたりもしていると言っていたし、本当に凄いよね。僕もまだまだ頑張らないと」。
初日は志佐明-宮倉勇-成清謙二郎の南関3車で点数上位3名による強力本線を形成。志佐の主導権が濃厚だし、番手の宮倉が好機に抜け出してライン独占を目論む。“400勝は通過点”、更なる高みを目指す宮倉の熱い走りに期待したい。