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_川崎競輪場で行われている「桜花賞・海老澤清杯(GⅢ)」は21日に準決勝が行われる。11レースに出走する脇本雄太に話しを聞いた。
_バンクレコードを更新した脇本雄太
_まさに目の覚めるような快速捲りだった。脇本のとった作戦は正攻法から全部引いての8番手捲り。高橋晋也の逃げを久米康平が先捲りで前団ひと飲みもその上を豪快に捲って上がりタイムは脅威の10秒5。原田研太朗の持っていた10秒6のバンクレコードを塗り替えた。これに関して本人は「そこは全く興味のないところ。仕掛け処も悪かったし、ラインで決める事ができなかったので」と淡々と話す。
_同レースを走って3着だった瀬戸晋作は「久米さんが捲った時は完全に2人で決まると思った。ただ、後ろからもの凄い捲りの音が聞こえてきた。あんな捲りの音は選手をやっていて1度も聞いた事がないです」と脇本の凄さを体感したと言う。
_「突っ張ってもよかったかなと後から思ったけど、自分のスタイルもあるし、受けて立つのは仕方なかったかなと思う。トレーニングの疲れが抜けておらず、状態は初日と変わらず。今回から新車を使っているが、前回まで使っていたフレームに戻すか今から考える」と試行錯誤を重ねる。
_あの絶体絶命の位置から仕掛けて頭まで届く選手は脇本以外いないだろう。本人から景気のいいコメントは出なかったが、見ている側からすればかなりのデキのよさに見える。準決勝でも断然人気に応えてくれるだろう。