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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で1日から「PIST6 Championship」のサードクォーター ラウンド9が開催された。
決勝(12R)で2開催連続優勝で3度目の優勝を成し遂げた徳田匠に話を聞いた。
決勝戦は②後藤悠-③市本隆司-⑤河村雅章-①鈴木浩太-④徳田匠-⑥志智俊夫の並び。
志智が真っ先に切るとすかさず徳田が乗り、その上を鈴木が叩いて先行体勢。
残り1周半で市本が外に持ち出すも出ず、残り1周で4番手から後藤が仕掛けると鈴木の番手から徳田が併せて抜け出す。
鈴木も踏み直していたため4コーナーまで併走していたが、直線で徳田が差し切っての優勝を突かんだ。
――優勝おめでとうございます。
「ありがとうございます。素直に嬉しいです。思わず小指じゃなくて人差し指を立ててしまいました」。
(徳田がインタビューする際はマイクを持つ手の小指を立てるのがお決まり)
――優勝を確信した瞬間はありましたか?
「先行した鈴木君に併されたけど、バック線で自分の方が出ていたのが分かりそこで確信しました。
優勝が見えたので、最終バックから最終コーナーにかけては落ち着いて駆ける事が出来ました」。
――今回の優勝で前開催からの連続優勝。そして3度目の優勝となりましたが、率直なお気持ちを聞かせて下さい。
「今回は追加だったし、正直優勝出来ると思っていなかった。実は今まで正あっせんでの優勝がないんです。
次は正あっせんで優勝したいです。あとは完全優勝がまだないので完全優勝もしたい…!」。
徳田の今開催は中2日で、直前もがっつり練習して疲れが残る中でのスタート。
予選は逃げたくても逃げられず、もどかしい表情を浮かべていた。
ただ、そんな中でもレースの巧さ、冷静さは冴え渡っていた。
次こそは正あっせんで完全優勝を成し遂げて貰いたい。
そして、検車場に戻った徳田の優勝を称えたのは同じ『岩井商会レーシング』に所属している同県の先輩・小谷実。
徳田がインタビューを受けている間は、以前村田瑞季がインタビューを受けた時と同じく記者達と同じ位置から見守りながらもガヤを入れていた。
「僕3回目で2回もこの立ち位置ですよ!?」と最後に徳田よりも笑いを誘っていたが、後輩の優勝に誰よりも喜んでいた事だろう。