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大宮競輪の「東日本発祥倉茂記念杯(GIII)」が16日に開幕。8Rの一次予選を走り終えた守澤太志に話を聞いた。
初日の鉄板レースともいえた8Rは、守澤が差して根田、保科のライン決着。2車単1.7倍、3連単2.9倍の圧倒的な1番人気に応えた。
「根田君がしっかりホームで叩いてくれて、スピードを緩めることなく行ってくれた。保科もスタートを取ってくれたし、自分は何も。ラインに助けられた1着です。追走している分には余裕があるけど、切り替えたり、自力に転じた展開になった時にどうかなって感じ」と話す。
今年、北日本勢のS班は新山響平のみ。佐藤慎太郎が陥落した今、新山の番手、その「特等席」は流動的に。追い込み、マーク選手の序列こそあるものの、普段から取りこぼさずに結果を残して点数を上げていければ、当然、ビッグ戦線で回れるチャンスは広がる。
守澤は「確かに北日本の追い込み陣は層が厚いと思う。だけど、響平に付いて行ける選手がいないのが現状。全体でもっとレベルアップをしていかないと」と危機感を募らせる。
その中でも、一昨年までS班としての実績を持つ守澤に“S班返り咲き”を期待したいが…。当の本人は首を大きくふる。
「キーマンは永澤と幸訓さんでしょう。永澤は自力選手に負けない脚があるし、幸訓さんも着実に成績を残している。慎太郎さんだって、すごく脚力が上がることがなくても何かしらでカバーできる力がある」
客観的な目線ばかりで「自分は蚊帳の外」と言わんばかりの守澤。「守澤さんも欲、出して!」と言うと「守澤は気のせいじゃなくて限界。FI戦がちょうど良い。今年も景気の良い言葉が出てこない?僕からはもう一生、出てこないですよ(笑)」と自嘲的なキャラは今年も変わらなかった。
二次予選は連係実績豊富な北井佑季のハコ。通算300勝まで、あと3勝。完全優勝なら、今シリーズで達成だ。