アオケイ・小田競・中部競輪・競輪研究4紙合同の競輪サイト
取手競輪場の「S鹿島杯・東京中日スポーツ賞(FI)」は22日に2日目を迎える。10RのS級準決勝に出走する山口多聞に話を聞いた。
初日の山口は、先行一車で神山雄一郎と鰐渕圭佑を連れる一戦。人気に応えて押し切り、2着は3番手から伸びた鰐渕、3着に神山とライン独占へと導いた。
「前からで、しっかりと突っ張れて良かった。誘導も残っていたし、いつもより風を切っている時間は短かった。だけど、風の強弱があって、ちょっとタレた。後ろには神山さんが付いて下さったし、緊張した」と安堵。
近況5場所は1着がなく、勢いはペースダウン。「久々の1着。こんなに1着が遠かったのは初めて。とはいえ、一喜一憂せずに気を引き締めたい」とヤンググランプリを前に嫌な流れを断ち切る走りを見せた。
また、前検日の20日に23歳の誕生日を迎え、新たな抱負を聞くと「しっかりと自分のスタイルを曲げず、よりレベルアップを図りたい。まだGIの権利には引っ掛かるような成績じゃないけど、そこを目指してやっていく」と飛躍を誓う。
連係した神山は「いやぁ強かった」を賞賛。16度もタイトルを獲得した偉大な先輩の言葉に襟を正す山口。追い越すくらい志を持ち、更なる成長を遂げてほしい。