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立川競輪場で23日から「報知ゴールドカップ(FII)」が開催中2日目12R準決勝に出場する石塚慶一郎に話を聞いた。
予選の石塚は赤板で山崎寛巳を押さえに行くも、突っ張られると5番手に下げて残り1周。車間を切り、バックで一気に捲り上げて1着。
レース後は開口一番「自分だけが届く競走になってしまい、後ろには迷惑をかけた。思っていた以上に車間を空けすぎた…」と反省。踏み出しと加速について「突っ張られて無理に行かないで脚を使わずにいた分、脚は溜まっていたし最後は届くと思った。車の進みが抜群で、勝手に進んでいってくれた感じです」と感触の良さを述べた。
「前回から新車。競走の数日前に届いたのでセッティングを出す時間もなく、ぶっつけ。それでも感じは悪くなかったし、久々に決勝も乗れた。失格した岐阜以来、リズムを崩していた。気持ちの面ですね、デビューをしてから決勝を外したこともなかったし…。だけど、前回でしっかり立て直せたと思います」。
「今回はセッティングを調整して、感じはかなり良くなってきた。昨年8月に発注して長い時間、待った甲斐がありましたね。以前よりはサイズを大きくして、今のはやりを取り入れつつも自分に合った型で乗りやすい。でも…」と突然、苦笑いを浮かべる石塚。
「トップチューブに名前を入れたんです、慶一郎の“K”。だけど…パッと見ると“R”に見えませんか(笑)?以前に兄・輪太郎のお古のフレームを使っていたときもありますが、せっかくの新車なのに勘違いされちゃう(笑)。届いたときに名前を間違えられたのかと自分でもビックリしました」と笑う。続けて「兄は師匠でもあるし、アドバイスをくれる。一緒に練習をやることもあります」と話した。
兄・輪太郎に追い付け、追い越せと日々、奮闘中の慶一郎。ポテンシャルは高くS級で活躍する日もそう遠くはない。競輪界で兄弟レーサーといえば、電撃引退をした村上義弘と弟の博幸の“村上兄弟”が思い浮かぶ。石塚兄弟には互いに切磋拓磨し合い、これからの近畿をけん引していくトップレーサーになってほしい切に願う