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【四日市競輪 開設73周年記念 泗水杯争奪戦GⅢナイター】 眞杉匠からの言葉に刺激を受けた吉田有希

2024/11/09

四日市競輪場の「泗水杯争奪戦(G3)」が9日に3日目を迎えた。 3日目の7R S級特選を走り終えた吉田有希に話を聞いた。

 二次予選では後方で構える形になり、捲れず敗退となった吉田。3日目は町田太我が前受けから坂本周作を突っ張ったところをすかさずカマして主導権。中団に入った町田は捲り上げてきた坂本に包まれる形で不発。別線を封じる走りで吉田が堂々の逃げ切り勝ちを決めた。

レース後には「なんとなく町田さんが行きそうな雰囲気は感じていた。周作さんが行ったところで相手の影を使いながら、ここ(打鐘)だと思ったところでカマシに行きました。出切っても後ろは分からなかったけど、来ても1車2車くらいかなというくらいに、自分のペースで行った」と振り返った吉田だが、2日目に悔しい失格でお帰りとなった眞杉匠からの言葉を教えてくれた。

「昨日(2日目)が終わったあとに『もったいない。もったいないよ。最近は逃げさせてくれないって言っているけど、逃げなくなった』って。それで『またG1で一緒に走りたい』って言ってくれたことが心に響きました。それで、メンバーが出たときに、先行でG1でも貫いている町田君がいたし、負けたくないと。力勝負をしたいと思った。トリッキーな走りになって、付いてくれた柴田さんはこんな所で行くの?(苦笑)って思ったと思いますけどね(苦笑)。昨日(二次予選)、今日と同じ走りができていればラインで決まったかもしれない。関東の先行選手は僕と眞杉さんくらい。自分はG1から遠ざかっていますけどね。先行で勝ち上がることが大事だし、そうしていくことで何かしらはある。関東皆で勝ち上がれるように今後は頑張っていきたい。そんな眞杉さんからの遺言?(笑)があったんですよ。自分はまだメンタルが弱いけど、先行で頑張りたい。脚も付くし一石二鳥なので」と答えてくれた。

遺言ではないなとその場にいた記者達は思い、吉田が遺言と言う度に失笑が起こったが、S班になった立場の眞杉の『関東みんなで上がりたい』という熱い想いがあった。その熱い想いを受け取った吉田はかつての積極性を戻し、真杉達と共にG1戦線で関東を引っ張っていって欲しい。

 

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