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弥彦競輪「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」が18日に2日目を迎えた。10Rの二次予選Aを走って2着の新山響平に話を聞いた。
新山は前受けが叶うも、赤板で取鳥雄吾が勢い良く出て突っ張れず。更にその上を伊藤颯馬が叩いて先行し、新山はホームからロング捲りを敢行。伊藤の番手の荒井崇博の牽制を凌いで捲り切って、番手の渡部幸訓が差してワンツーを決めた。
「突っ張りたかったけど、雄吾が上手かった。(荒井に大きく張られて)避けられたけど、荒井さんがあのまま(伊藤の)番手から出て行っていたら厳しかった。番手に戻ってくれた分、展開が向いた」と思い通りのレース運びではなかったものの、渡部とのワンツーに安堵した。
準決勝に向けて「やりたいことができていないし、まずは自分のレースをすること。前を取って突っ張れるように。突っ張れていないのは、低速のダッシュが良くなくキレがない。体の使い方の問題」と分析。
インタビュー中、通りがかった佐藤慎太郎が「捲れるんじゃーん!」と突っ込むと「全部、突っ張ってなんぼなので」と新山は言う。
そもそも、なぜ、新山は「突っ張り先行」という戦法を選んだのか。
「単純に捲りが下手くそだから(苦笑)。前を取って出させないで上手くペースを掴んだ方が戦えるのかなって。やっていくうちにそういう走りができるようになっていった」
現在賞金ランク9位とグランプリ出場へ正念場。それでも「タイトルを獲ってグランプリに」と強い思いを胸に、一戦一戦、戦い抜く。