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宇都宮競輪場のミッドナイト競輪「WINTICKET杯(F2)」が9日から初日を迎える。 初日の2R ガールズ予選①を走る太田りゆに話を聞いた。
パリオリンピックを終えて、ナショナルチームを引退した太田。全て管理されていた状況から離れたわけだが、「今は練習やスケジュール管理は全て自分でやっている。メディアの活動もしていて毎日忙しく活動をしていたので、もうオリンピックから2ヶ月経ったんだという感じです。いずれは埼玉に戻ろうと思っているけど、競輪祭もあるし、忙しい中で引っ越しをする時間がない。年末か年始辺りを目処に戻ろうかなと考えています」と話してくれた。
そして、今回が当地初参戦となるのだが、500バンクを走ったのは19年のガールズフレッシュクイーンの1回だけ。地元でもある大宮も走っていなかったのは意外だった。
「500バンクを走ったのは高知の1回だけなので、来る前に500のレースを見てきました。仕掛けるポイントは何となく分かったかなという感じですね。ただ、見るのと走るのは全く違う。レースの流れも今まではタイトル戦やG1だったし、気にするのは自力選手相手というよりも、自在選手に対してどうするかの方ですかね。誰がどんな走りをするかは分かっていると思うので」とほぼ走ったことがない500バンクへのレースに少々緊張を見せていた。
そして、前回の川崎開催が久々の普通開催だったのだが、久々のレースだというのを感じないほどにパワフルな走りで無事完全優勝を成し遂げた。そこから中6日で当地初参戦。
「前回は久々のレースで緊張もしたけど、自分に人気が集中するというのも初めての経験。今までは人気をすることはあっても、人気が集中するなんてことはなかったので。久々のミッドだけど、問題ない。ただ、一日中緊張するので、それに比べればモーニングの方がいいですかね(苦笑)」。
「忙しい中だったけど、その中でも練習はできている。今回は1日だけ移動日で休んだけど、それ以外はやれた。ただ、ナショナルチームから離れて競輪一本の生活がデビューしてから初めて。計画を立ててやっているけど、この日程でこの調整でいいのか。まずはやってみて良い悪いを判断しないといけない。まだまだ分からないので、もう少しやってみてですね」と調整に関してはまだまだ手探りの様子だ。
今シリーズは太田が飛び抜けている印象ではあるが、レース巧者も集まった開催でもある。走り慣れない500バンクに緊張はあるかもしれないが、太田らしいスピードを活かした自力戦で圧倒してくれるはずだ。