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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で18日から「PIST6 Championship」のサードクォーター ラウンド6が開催された。決勝(12R)で初の完全Vで2度目の優勝を飾った鈴木浩太に話を聞いた。
3連勝で勝ち上がった鈴木。迎えた決勝戦のメンバーと並びは宇佐見優介-田川翔琉-藤原憲征-東矢昇太-河村雅章-鈴木浩太となった。
難しいと言われる6コーススタートだったが、1コースの宇佐見が最後方に位置を下げ5番手の位置となった。ペーサーが外れる残り3周は牽制があったが、残り2周半から鈴木が一気にカマし、鈴木の真後ろを得た宇佐見も引き連れ、3番手に田川が嵌まる形となった。
ペースを掴んだ鈴木。最終ホームで5番手の東矢が外に持ち出すもなかなか進まず、最終バックで外を踏んだ3番手の田川が迫ったが、宇佐見を交わすまでとなり、鈴木が押し切っての優勝を決めた。
――優勝おめでとうございます。長い距離を踏んでの先行押し切りでしたね。
自分でも先行して優勝ができたのはビックリです。
ただ、思いっきり踏んだのは直線の2回だけ。ペースに入れることができたのでそこまで脚は使わなかったです。ただ、直線は長く感じました…(苦笑)。
――難しい6コースからのスタートでしたが、前受けの宇佐見選手が鈴木選手の後ろに位置を下げましたがそれはどうでしたか?
一車でも前に上がれるのは全然違う。自分的には凄く仕掛けやすくなりました。
――今回の勝因は何ですか?
徹底先行タイプの選手がいなかったというのも大きい。宇佐見さんが自分の後ろに下がってくれた事もそうだし、カマシ方も気配を消しながら、これ以上ないくらいにいい仕掛けをすることが出来ました。状態もよかったし、全部が噛み合ってくれました。
――そういえば準決勝は感じがよくなかったと言っていましたがそのあたりは…?
長ズボンを履いて過ごしたら大丈夫でした! 半ズボンで過ごしていたので冷えたのかも…。短時間で原因が分かったのはよかったですね。これからはそのあたりも気を付けます(苦笑)。
――2度目の優勝。そして初の完全優勝ですが、今開催を振り返っていかがですか?
今開催は数字だけ見たら完璧に思われるけど、内容を見ると危なっかしい場面もありましたね。ただ、最後に(決勝で)先行して逃げ切れたのは本当に嬉しい。
この走り、仕掛け方が現行でもできたらいいですね。
――次開催に向けて意気込みをお願いします!
また来月に参戦することが決まっているので、3度目の優勝を狙えるように頑張りたいです。
――ちなみに優勝賞金は何に使いたいですか?
んー…。本当は車を買いたいところですが、やっぱり自転車ですかね(笑)。車を買えるくらいまた頑張ります!
決勝戦での力強い先行・押し切りには心を打たれた。この走りにはPIST6だけでなく、現行競輪にも必ず繋がっていくだろう。今後の鈴木の走りには要注目だ!