自転車競技

【パリオリンピック2024】各競技ルール

2024/08/06

スプリント

 スプリントはトラック3周、1対1で先着を争う種目!

 予選は、助走をつけてスタートする200mタイムトライアル。

 その後の本戦は、1対1の対決となり、トーナメント方式で勝者が決まります。

 見所は戦い方とスピード。自転車に乗ったまま停止するなどの駆け引き、そして時速70km/hにも達する高速バトルが人気の種目です!

ケイリン

日本発祥のオリンピック種目、ケイリン。

トラック6周の着順を競う、最大7名のレース。スタートから3周までは、先導するペーサーが選手たちの風よけとなります。

 ぺーサーはスタート時点で時速30km/h。残り3周までに少しずつスピードが上がり、ぺーサーが退避する時には時速50km/h。

 先頭のペーサーが退避すると、残り3周のスプリント勝負!

 先行逃げ切りか。それとも、外から巻き返すのか。ケイリンは最後まで誰が勝つか分からない、スリリングな戦いが魅力の種目です。

チームスプリント

3名でトラック3周のタイムを競う種目。

スタートはチームの選手たちが横一列に並び、同時にスタート。1人1周ずつ先頭を走り、風よけの役目を終えた選手は離脱。最後に残った選手がフィニッシュラインを目指します。

予選はタイムトライアル。上位8チームが次の1回戦に進みます。

1回戦と次のメダル決定戦は2チームがホームとバックに分かれ、同時にスタートして先着を競う対戦方式で行われます。

なお、1回戦の組み合わせは予選結果を基に以下の通りとなります。

4位チームと5位チーム
3位チームと6位チーム
2位チームと7位チーム
1位チームと8位チーム

1回戦で勝ったチームはメダル決定戦へと進みます。1回戦で勝ち、なおかつのタイムが速かった上位2チームは決勝へ。1回戦のタイムが3、4位だったチームは3位決定戦へと進みます。

決勝、3位決定戦は勝てば嬉しい、負ければ悔しいメダル決定戦です。

チームパシュート

チームパシュート、またの名を『団体追抜き』は1チーム4名で、4kmを走ります。

4名が同時にスタートし、風除けとなる先頭交代を繰り返しながらスピードを維持。3人目の完走タイムがチームのフィニッシュタイムとなります。

予選はタイムトライアル。8チームが1回戦へと進みます。1回戦からは2チームがホームとバックに分かれ、同時にスタートする対戦方式。1回戦は予選のタイムを基に以下の組み合わせで走ります。

6位のチーム 対 7位のチーム
5位のチーム 対 8位のチーム
2位のチーム 対 3位のチーム
1位のチーム 対 4位のチーム

1回戦の結果によってメダル決定戦へと進むのは以下のチーム。

6位のチーム 対 7位のチーム
5位のチーム 対 8位のチーム
2位のチーム 対 3位のチーム→勝った方が決勝へ
1位のチーム 対 4位のチーム→勝った方が決勝へ

3位決定戦は決勝へ進むチーム以外でタイムが良かった2チームが戦うことになります。

メダル決定戦は相手より先にフィニッシュするか、レース途中で相手に追いつけば勝利となります。

4人が力を合わせることで維持されるスピード。風圧と戦うための一糸乱れぬチームワーク。チームパシュートはフィニッシュまで気の抜けない、さまざまな要素が求められる種目です。

オムニアム

4種目を行いその総合成績を競う、オムニアム。

スクラッチ

1種目はスクラッチ。定められた距離を走り着順を競います。

テンポレース

2種目目はテンポレース。男子10km、女子7.5kmで行い、毎周回、フィニッシュラインを1着で通過した選手だけ1ポイントを得ることができます。
さらに、集団を1周追い抜いた場合は20ポイントが加算され最終的な合計ポイントで順位が決定します。

エリミネーション

3種目目はエリミネーション。2周に1回最後尾の選手が除外されるサバイバルレース。

ポイントレース

そして最後の種目は、男子25km、女子20kmで行われるポイントレース。
それまで3種目で獲得した総合ポイントを持ち点としてスタートし。10周ごとのスプリント周回で、1着に5ポイント、2着に3ポイント、3着に2ポイント、4着に1ポイントが与えられます。
レースで得たポイントが持ち点に加算されていき、最終的に総合ポイントが最も高かった選手が勝ちとなります。

○4種目を走る「オムニアム」は、レースに勝つための「スピード」「持久力」はもちろん、展開を読む「頭脳」も必要な総合力が試される種目です。

マディソン

マディソンは2人でチームを組んでポイントを獲得していくポイントレースです(ポイントレースのルールはこちらを参照ください)。

面白いのはチームの選手同士が交代しながらレースを進めていくところ!交代は、相手の手か体に触れればOK!

ハイスピードな展開の中では繋いだ手を支点に、弾みをつけるように交代しながら、スピードを上げていきます。

※競技規則では交代には《Hands or Shorts(下半身ってことでしょうか?)にタッチ》と記載してありますが、動画内では判りやすく《身体》と説明しています。

ポイントの獲得方法は2通り。一つ目は定められたスプリント周回(10周に1回)で4着以内にはいること。

1着には5ポイント
2着に3ポイント
3着に2ポイント
4着に1ポイント

が与えられます。

※大会の規模により走る距離・周回が変わります。世界選手権の男子エリートでは50km(250mを200周)、ワールドカップでは25km(250mを100周)など。
※最終スプリント周回、つまりレースのフィニッシュ時には上記の得られるポイントが2倍になります。

そしてもう一つのポイント獲得方法は、メインとなる集団から抜け出し、1周回って再び集団に追いつく“ラップ”と言われる方法です。体力は使いますが、成功すれば一気に20ポイントを獲得することができます(逆に1周遅れるとマイナス20ポイントとなります)。

トラック競技の人気種目のひとつ、マディソン。獲得ポイントの合計を競う種目ですが、平均時速50km/hを越えるスピードと手に汗握るスリリングな展開は、まさにトラック競技の醍醐味そのもの!盛り上がること間違い無しの種目です。

この記事を書いた人
編集部

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