特別インタビュー

【取手競輪 開設74周年記念水戸黄門賞GⅢ】特別インタビュー/吉田拓矢

2024/06/25

地元のエース・吉田拓矢選手(茨城107期)に特別インタビュー! 直前に行われた高松宮記念杯競輪GⅠや昨年のオールスター競輪GⅠからここまでの振り返りなど、地元記念を直前に控えた思い・意気込みを聞いてきた。

 

――直近の高松宮記念杯競輪GⅠですが振り返ってどうでしたか。

 1走目(初日)、2走目(3日目)と感じは良かったんですが、そのあとから急に疲れが出て日を追うごとに感触が悪くなっていったので調整ミスかなと思いました。セッティングも特にいじらずにケア中心だったけど青龍賞辺りから疲れも抜けなくなって久し振りの感じでした。

 

――レースに関してはどうでしょう。一次予選は連勝で青龍賞に勝ち上がりました。

 2走目に関してはホームからロング捲りで後ろが捌かれているのは気が付いてなかったですが感触は良くて出切れたときは大丈夫だなって。青龍賞に関しては南関勢が4車で厳しかったですね笑。北日本勢が前でも突っ張るだろうから作戦としては前取ってもがき合いするよりも緩んだところや行けるところからの方が眞杉(栃木113期)もチャンスあるだろうし。最初は眞杉は前取って突っ張るって言いましたけどね笑。

 

――準決勝はどうでしたか。関東は4車で2つに分かれました。道中は前や吉田選手も中団で縺れましたが。

 ゴチャゴチャになっちゃって難しいレースでしたね。通常なら連係もあるけど宮杯のシステム(2着勝ち上がり)からしても同じ関東でも県は違うし初めから別でって感じですね。レースは車番もイマイチで後ろからになるとは思ってたし、森田(埼玉113期)が突っ張る感じだったんで深谷さん(静岡96期)のところに降りてって感じでしたけどもう感触が悪くて脚でどうにかって状態じゃなかったですね。

 

――最終日の特別優秀戦は打鐘前からカマシに行って清水選手(山口105期)突っ張られてしまいましたがそこも状態面が良くなかったということですかね。

 最終日は身体も動かない状態で1番悪かったですね。強度や質を下げずに本数を減らしてケアを入れてるんですけど今回は直前まで強めにやってしまったのでそれが良くなかったのかもしれないですね。開催中の過ごし方とかは特に変わらずでいつもなら抜けるんですけど今回は全然でした。

 

――去年から宮杯は6日制の5走になりましたがそこに関してはどうですか。4日目まで取材していましたが毎日暑かったですよね。

 昼間なのがキツイですね笑。オールスターや競輪祭はナイターなのでそんなに疲れも溜まらないですし、ダービーは昼間の6日制だけど4走なので。やっぱり暑いし大変です。

 

高松宮記念杯競輪GⅠ初日1R

左:神山拓弥(栃木91期)、右:北井佑季(神奈川119期)

 

――オールスターの名前が出ましたが昨年は決勝で失格となってしまいました。周りの反響もあったかと思います。

 思い出したくもないですね笑。まあなんとも言えない感じです。厳しいや可哀想とはたくさん言われたりもしましたがやってしまったことは悪いですししょうがないって感じです。

 

――あのあと12月の復帰まで3ヶ月半程空くことになりましたがそれによって取り組めたことや出来たことってありますか。

 競走がないので気にせずに強度を高めに練習することが出来たんでそこはプラスに捉えることが出来ました。あとはやっぱりプライベートで家族との時間をたくさん取る事が出来たのは良かったかなと。普段はまとまった休みもなかなか取れないので計画的に練習のスケジュール組んで、少し遠出したりなど。

 

――プラスに捉えるとまとまった休みが出来たことによって強めに練習出来たし家族の時間も取れたと。その練習が今活きているって感じですかね。

 そうですね。あとはストレスが無かったですし、やってしまったことだけど良い意味に捉えるしかなかったですね笑。その期間強めにやってきたことで今は強めにやっても耐えられるし良かったと思います。

 

――そして12月になって佐世保記念から復帰しました。ここまで振り返ってどうでしょう。久し振りの佐世保記念は二次予選・岐阜の全日本選抜GⅠで失格してしまいましたが・・・。

 大事なところで失格だらけですね笑。佐世保はやってしまったって感じです。でもあんまり無い失格でしたし久し振りの競走で焦ってたと思います。ソワソワしてたしやってしまったけど切り替えるだけでした。あとは佐世保記念も全日本選抜のときはセッティングがヨコも出来るような感じにしていたので動きもあんな風になってたけど今はそれも辞めてオーソドックスにタテ中心のセッティングに戻しました。

 

――競走スタイルについてはどうですか。自力の中でも色んなことをやっている印象があります。

 自力は自力ですが何がなんでも先行とかっていうのはないですね。誰かに言われてスタイルや組み立てを変えるっていうのも良くないと思ってますし、自分でしっかり考えてそのレースによって変えないと視野が狭くなってしまうので。やっぱり自分の為に走っているのでしっかり考えていきたいですね。

 

――今日は朝から練習して今お昼を食べているんですがこのあとも練習でしょうか。普段は誰と、どんなスケジュールで練習方法はどのようにやってますか

 このあとも練習します。午後は自宅に帰ってワットバイクで練習しますがこれがまたキツイです笑。練習は弟の有希(茨城119期)や佐藤礼文さん(茨城115期)、朝倉智仁(茨城115期)など若い人とが多いですかね。あとはそのときバンクに居た人とやります。斡旋にもよりますが5日間練習して休むみたいな感じです。練習方法は自分達で考えてやってるけど外部の人を呼んでみたり、違うところに行ってみるのもいいかもとは思っています。

 

――眞杉選手をはじめ、最近だと小林泰正選手(群馬113期)など関東は強い若手がどんどん出てきていますが一緒に練習したりしますか。

 あんまりしないですかね。113期は良く一緒にやっているんだと思いますが、一緒にやるのは坂井洋(栃木115期)くらい。合宿もたまに取手で茨城の選手とやるくらいですね。

 

お昼を食べながらインタビュー

吉田選手は鴨汁そば

 

――まもなく地元取手記念です。今年の3月にはウィナーズカップGⅡが取手でありました。地元のビッグに出場出来ませんでしたがどうでしたか。

 斡旋停止で本数が元々足らないのが分かっていたので仕方ないという感じです。なので特に地元だからどうとかは無かったです。地元記念も特別ですが意識すると失敗することが多いので特に考えないようにしてますね。

 

――地元の吉田選手には優勝の期待がかかってると思います。声援も一際大きいんじゃないかなと。

 正直言うとあんまり優勝出来る気がしないです笑。(吉澤)純平さん(茨城101期)は2回優勝してますよね?凄いです。地元に関してはS級のFⅠ戦も優勝出来ていないので。たくさんの声援をもらっていると思うんですが実はレースに入り込んでてあんまり聞こえないんですよね。なるべく気負い過ぎないようにしています。眞杉も居ますしね笑。

 

――今回は3兄弟での斡旋となりますが基本的には決勝じゃないと連係出来ないですがまだどちらともないですよね。

 そうですね。いつか連係出来たら良いなとは思います。

 

 

――昨年のこともあって7月からは久し振りのS級2班になりますね。

 しょうがないとは思いますがやっぱりシンドイですね笑。点数はあっても予選スタートになりますし、12月に復帰したときは点数0点で予選からでした。ただビックは全部出られると思うのでまだ大丈夫ですかね。

 

――今年のオールスターは平塚競輪場ですがイメージはいかがですか。

 今年一発目のFⅠ戦で優勝しましたし変なイメージもなく走りやすいです。ただ高速バンクで少し難しいとは思います。

 

――また昨年の話ですがオールスター決勝の並びはどういう経緯であの並びになったんですか。

 眞杉は今まで関東の為に頑張ってきましたし、自分が志願してああなりました。

 

――オールスターに限らずですが今年は吉田選手のGⅠ制覇を見たい競輪ファンは多いと思います。

 そうですかね笑。まずは決勝の舞台に上がらないとですね。宮杯や競輪祭はみんな同じ条件ですがオールスターは特選があってポイント制が特殊で今年は特選には乗れないのでそこからです。

 

麻雀プロとの交流も

左から鷲田幸司(福井92期)、滝沢和典(日本プロ麻雀連盟)、水口美香(日本プロ麻雀協会)

 

――ご自宅に麻雀卓があるほど麻雀はお好きだと思いますが他に趣味などはありますか。

 麻雀以外だと全然無いけど・・・。最近はスポーツカードを集めるのにはハマっているかも。ゴルフも頻繁にはやらないしライブとかも行かないし。あとは旅行ですかね!今は北海道に行きたくて子供が野球やってないんですけどなぜかエスコンフィールドに野球見に行きたいって言ってます笑。とにもかくにもまずは斡旋次第ですね笑。旅行は基本的に大きな目的を1つ作って残りはゆっくりしたいです。他には宮古島や大阪のUSJとか京都とか。子供も居るのでみんなで楽しめるところにって感じですね。

 

――長時間ありがとうございました。では最後に取手記念に向けての意気込みと今後の目標をお願いします。

 特別に意識はしてないと言いましたが本音はやっぱり地元で優勝したいですね。目標は再度GⅠ獲得。競輪祭を優勝したときが1番嬉しかったですしあの興奮は忘れられないです。GⅠの中でもダービーはやっぱり獲りたいですし、あとはオールスターも!笑

 

最後はコーヒーで締め括り

 

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この記事を書いた人
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