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有力選手が敗退で大荒れとなった第2回パールカップ。出揃った決勝メンバーの力はかなり拮抗しており、誰が優勝してもおかしくないメンバー構成。レースが動いたのは打鐘過ぎ。初手6番手に付けた奥井迪が2センター辺りから勢い良くカマすと最終1コーナーで前へと出切って、そのまま先行態勢へと入る。初手から後ろに付けた石井貴子がピタリと続いて直線では両者の一騎打ち。渾身の力で踏み直す奥井だったが、石井の差し脚が勝り見事にGⅠ初制覇!!
「信じられない…。何回も(ほっぺたを)つねってます。ちょっと痛いので大丈夫です…(笑)。ただただ、恵まれました。7番車だったし、7番手辺りになるだろうとは思ってたけど、まさか奥井選手の後ろになるとは…。後方からだったので早くレースが動くだろうとは思ってたし、持ち場に集中しようと。1コーナーで飛付かれて3車併走になり、接触した感じもあったけど、何とか乗り越えられて良かった。最後の直線はいつもながら必死で抜けるとは思わなかった…。差せてて欲しいなと思ってビジョンを見たら、私の事を映してくれてました。お客さんの声援も一杯あったし、良かったです。
骨が折れてもくっ付くし大丈夫だけど、心が折れてしまって走れないと思った時もあったんです。またこんな日が来るとは本当に信じられない。GPが決まったけど、初めての事だしこれまでと過ごし方は違ってくると思う。ただ、怪我をしてから今日走るまで、その日出来る事を精一杯やるというのをテーマに取り組んできたので、この先もちょっとずつ、一つずつやって行ければ。足りない事、出来ない事も沢山あるし今の自分に出来る事を工夫しながらやって行きたい。」