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立川競輪の「スマリレ・デイリースポーツ杯(FI)」は9日、2日目を迎える。11RのS級準決勝を走る小林潤二に話を聞いた。
赤板で齋木翔多が上昇し、張野幸聖のカマシを突っ張って先行。番手の佐藤壮が援護して抜け出すと、3番手を固めた小林潤二まで続いてズブズブのライン独占。
2着の小林は汗を拭って「いや~齋木君、様様!欲を言えば、(マークの)マの字じゃなくて差しを増やしたいんだけどね!」と3場所連続の準決勝進出にニッコリ。
今年52歳になるベテランだが、近況の動きは良く、検車場でも若手に負けない覇気を感じる。まさに“元気はつらつ”という言葉がぴったりだ。
下は10代の若手から上は還暦まで、幅広い年齢層が同じ土俵で競い合う競輪。
小林に練習について尋ねると「最近は前橋に関東の若手がたくさん来るんですよ。真杉や森田らがしょっちゅう来る。泰正(甥)の人脈、あははは(笑)。直前も合宿をしていたね。自分も参加?かなり追い込んだ、いつも若い子には良い刺激を受けている」と話していると、横から同県の山田武が「違う違う、周回だけでしょ」と否定。
これには小林も「若手は追い込んでいた。同じ空気を吸っているし、同じ練習をこなした気になっていました。すみません」と即座に謝罪。「同じメニューをやったら命が危ない(笑)。おじさんたちはおじさんたちで、やれることを頑張っていますよ」とアピール。
歳を重ねるごとに、怪我をすれば治りも若い頃に比べたら回復に時間を要するし、練習だって工夫しなければ脚力の維持は難しい。それでも競輪界には、いくつになってもプロ意識をもって努力を続ける選手が多くいる。小林もその一人だし、関東地区に必要なムードメーカー。
準決勝は吉田拓矢、高橋築の本線3番手とチャンスのある位置。まだまだ若手に食らいついて頑張ってほしい。