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松浦悠士 KEIRINグランプリ2023 優勝祝勝会レポート

2024/03/30

 

 

 昨年末の「KEIRINグランプリ2023(立川)」を制した松浦悠士(33=広島・98期・SS)の「優勝祝勝会」が29日、広島市内のホテルで選手や関係者ら約200人が集まり盛大に行われた。ウィナーズカップ(GII・取手)の準決勝で落車し、左手の薬指と小指を骨折。怪我の状況が心配されたが、晴れ舞台に元気な姿を見せた。

 

「たくさんの皆さんにお祝いしていただき、幸せです。僕は昔から全然、強くなくて。中四国の先輩方や後輩たちに助けていただいて、この場に立つことができたと思っています。特に裕友、ありがとう」と盟友・清水裕友への感謝の思いを口にした。

 

5度目の挑戦で掴んだグランプリ優勝。「今回で獲れなかったら、もう獲れないんじゃないか。と思う時もあった」と己に打ち克ち、悲願達成。

思いがあふれ「ちょっと…涙脆いので、すみません」と言葉を詰まらせる場面も。「またこういう会を開けるように、これからも頑張りますので応援していただけたらなと思います」と述べると、会場内は大歓声と拍手に包まれた。

 

 

 

また、中国地区本部・本部長の内藤敦(岡山)の挨拶では「松浦君は涙脆くて本当にすぐ泣く(笑)。涙脆いということは、非常に情に厚いということでもあり、周りのことがよく見える選手だと感じています。競技力に関しては、決して恵まれた体ではない中で、それを補う勇気や鍛錬、一つ一つの困難に立ち向かう姿勢は、私たちも真似しなければならないところだと思う」と中国地区をけん引する松浦へ賛辞を贈った。

 

 

 

 

そして、会の終盤には家族からのサプライズが用意されていた。子どもたちからメッセージ入りの似顔絵のプレゼント。目頭を押さえて感極まる松浦に「また泣く~」と出席者から温かい野次。最後まで涙、涙、後に笑顔の松浦だった。

 

周囲の支えの大きさを実感した松浦は、今後も更なる進化を遂げて熱い走りで競輪界を盛り上げてくれるだろう。まずはダービー(430日~55日・いわき平)での復帰を目指してアクセルを踏む。

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