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3月5日(火)から2日間にわたって伊東温泉競輪場では卒業記念レースが開催された。男子決勝レースは123期の荒川達郎に続き、2年連続で埼玉から卒期チャンプが誕生した。
激しいレースが予想された決勝戦は、最終ホーム過ぎには隊列が併走になるなど意地の張り合いもみれた。1コーナーでは4番手の内に詰まった森田一郎が空いたインを突きイン捲り。そのままゴールを切り4走オール連対での優勝を決め、在所成績も3位から逆転2位に
優勝 森田一郎 候補生 (埼玉) 一走目1着、二走目2着、準決勝1着、決勝1着
「荒川達郎さんが昨年優勝されて埼玉で2年連続での優勝は光栄ですし嬉しいですね。決勝を振り返ると、S取りは作戦のうちでしたが、斬られ斬られての中団まで下げられるたのは想定外。最終ホームでは内に詰まったままで正直厳しいとは思いました。ただゴールまで諦めない気持ちは持っていたので、そのあとに内が空いたんですよね。内を踏んで行ってからは自力で踏む距離も短かったので全力でいきました。今後は卒記チャンプになれた事で注目はされるでしょうし、卒記では捲りが多かったのでデビューしてからは先行を増やしたい気持ちがあります。卒業した後は一度地元に帰って練習してから、4月から伊豆に行き競技のナショナルチームB入りが決まっているので、そこで漢字の「競輪」とカタカナの「ケイリン」を両立させたいのが当面の目標。(何故ナショナル入りを決めたんですか?)大学時代に一度国体に出て競技に一区切りを付けたつもりでした。今回ナショナル入りを勧められて、選手との両立をしたいなって思ったのが一つですね。しっかりデビューまでに準備していきたいと思っています」。
後方になりながら目の前の遠藤拓己候補生が二角外々に踏み上げた勢いをもらって4角外を伸びた栗山和樹候補生が準優勝。
準優勝 栗山 和樹 候補生 一走目3着、二走目2着、準決勝3着、決勝2着
「初手は三番手が理想でしたが、一車後ろの4番手に。本来は自分で捲りを打ちたかったんですが、目の前で脚をためていた遠藤候補生が仕掛けそうだったので、一旦待って仕掛けてくれたので追い込みに作戦変更しました。狙い通りに遠藤候補生は併走を超えてくれましたよね。卒記は長い距離の仕掛け含め、自分のやりたいレースはできました。デビューまでにはもっと師匠の松岡篤哉さんのように力強い先行を身に付けたいし、もっと強くなれる様に精進していきたいです」。
決め手こそマークだった遠藤拓己候補生だったが、二角で踏み上げた脚力は鋭く在校1位を決め表彰台の3位に
3位 遠藤 拓己 候補生 (香川) 一走目1着、二走目3着 準決勝1着、決勝3着
「S取り狙いから2番目を取れたので、ここまでの勝ち上がりは内詰まりのレースしかなかったので決勝は外を踏む意識が高かった。その走りは出来たので納得しています。最後に届かなかったのは力の差ですしそこはしっかり受け止めていきますが、強い相手に3着は満足している部分もあります。在校1位素直に嬉しいですね。卒記を4走してみて、同期の強さを改めて感じました。卒業してからは数か月ありますので、ルーキーシリーズまでにはもっと先行しても勝てるようになりたいです」。