ルーキー特集

【第125回生・第126回生卒業記念レース】 女子決勝 戦い終えて 

2024/03/06

3月5日(火)から2日間にわたって伊東温泉競輪場では卒業記念レースが開催された。 女子決勝レースは仲澤春香が史上8人目となる完全優勝で124回生・卒期クイーンの称号を手にし、福井からは柳原真緒以来の卒期クイーンとなる。

【決勝 結果】

順位 氏名              府県   決まり手

優勝・仲澤 春香(なかざわ はるか)(福井)  捲り  (B)  

2位・伊藤 優里(いとう ゆうり)  (三重)  マーク

3位・髙木 萌那(たかき もな)   (福岡)  マーク

4位・野寺  梓(のでら あずさ)  (静岡)

5位・中島  瞳(なかじま ひとみ) (埼玉)

6位・大浦 彩瑛(おおうら さえ)  (神奈川)     (H)

7位・豊田 美香(とよだ みか)   (徳島)      (S)

 

〈レース展開〉

 豊田がスタートを取り、初手は豊田-仲澤-中島-髙木-野寺-伊藤-大浦の並びとなった。打鐘前に伊藤が上昇した上を大浦が一気に叩いて主導権取り。3番手にいた仲澤は出ようとするも豊田に併され出切れず。中島が内を掬ったため、仲澤は4番手に下げた。最終バックでは番手から豊田。その上を中島が外に持ち出し、4車併走になったが、外々捲って仲澤が優勝を掴み取った。出切れも仲澤の後ろを追う形になった伊藤が2着。後方に置かれ、捲りが併されたものの捲りの3番手を追う形で髙木が3着に食い込んだ。

 

〈共同インタビュー〉

▼優勝・仲澤 春香(なかざわ はるか)

ーー優勝おめでとうございます。決勝を振り返っていかがですか?

「優勝ができて嬉しいです。決勝はプレッシャーというか、色んな人が見に来てくれたので、緊張していました。緊張はしていたけど、レースでは落ち着いて走れたと思います。決勝は1番車だったので、スタートを思い切り出れば真ん中くらいの位置はとれるのかなと。2番手が取れたので、そこから仕掛けて行こうと思っていました」。

「自分自身、養成所では33バンクで上手くいかないことが多すぎて、打鐘で出るか、外に浮くかだった。直前の競走訓練でも上手くいかなかったのでどうしようかと思い、ガールズの先輩達のレースを見ていたんです。それが良かったのかしっかり体現ができたと思います」。

 

ーーボート競技から転身されました。活きていることはありますか?

「メンタルは元々打たれ弱くて繊細な方。ボートを辞めた経験で弱い自分を受け入れられたことは大きいのかなと思う。そこから前を向けているので、自分を受け入れるということを意識しています」。

 

ーーデビュー後は卒期クイーン、在所1位ということがついて回ると思うのですが、それを踏まえてデビュー後

「意識はされると思うけど、自分のレースをできたらいいなと思います。守りに入らずに攻めたレースができればいいなと思っています」

 

 

▼2位・伊藤 優里(いとう ゆうり)

ーー決勝はどのような走りをしようと考えていましたか?

「先行するつもりでした。脚質は地脚なので、それを活かせたらなと思っていました。普段の訓練でも持ち味を活かせたらと思って取り組んでいました」。

 

ーー在校順位は5位で決勝は2位。結果ご自身ではいかがですか?

「在校成績が5位からの2位は良かったけど、位置取りが良かっただけ。自分の力では全然レースができていない。もう一歩、上に行くためには頑張らないといけないですね」。

 

ーー浅井康太選手が師匠となっていますが、どのような経緯なのでしょうか?

「GPの世界で活躍されている選手ですし、自分もそこを目指したいと思って弟子入りしました。伝手などはなく、自分からお願いしました」。

 

ーー空手、水泳の経験がありますね。競輪選手を目指すキッカケはなんでしょうか?

「空手は兄の影響。水泳は競輪選手になるために肺活量を鍛えたくて始めました。自転車競技は小学4、5年生くらいから始めたと思います。ガールズではなかったですが、競輪場で競輪を生で見て、自分もここで輝きたいと思ったからです」。

 

ーーデビュー後はどんな選手になりたいですか?

「先行主体に逃げ切り優勝ができるようになりたいです」。

 

▼3位・髙木 萌那(たかき もな)

ーー決勝戦はどのようなレースをしようと思っていましたか? また、振り返ってみていかがでしょうか?

「前々に動く人達が多かったので、前に出たいとは思っていました。(勝負どころで後方になり)展開が悪いレースになってしまったのは自分が仕掛けていないのが悪い。反省がとても多く、今後に活かしたいレースになったと思います。自分の力不足もあり勇気がなかったですね」。

「改善できるところはしっかり改善して、新しい姿を見せられるように頑張っていきたいです」。

 

ーーデビューを楽しみにしている様子が初日からのお話で伝わってきましたが、いかがですか?

「そうですね。決勝を走ってみて、本番になると固くなってしまうことが分かった。しっかり練習をして自信を付けて、思い切りのいいレースができるようになりたいです」。

 

ーーデビュー後の意気込みをお願いします。

「今日の決勝のように内に包まれることがないように、自分から積極的にレースを展開できるようにしていきたいです」。

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