アオケイ・小田競・中部競輪・競輪研究4紙合同の競輪サイト
3月5日(火)から2日間にわたって、伊東競輪場で『日本競輪選手養成所・卒業記念レース』が開催される。 八角記者オススメの2名の候補生のインタビューを紹介する。 2人目は126回生・仲澤春香(福井)
126回・女子選手候補生
仲澤 春香(なかざわ はるか)
・出身 福井県 高浜町
・出身高校 県立 若狭高校
・師匠 山出裕幸(90期)
・登録予定地 福井
第1回、3回 ゴールデンキャップ獲得
――ボート競技では全国大会で優勝、世界大会でも活躍されました。競輪選手を目指すキッカケは?
高校からボート競技を始めて、社会人として実業団でも続けました。
しかし、競技成績がふるわず、入社後はイップス気味になってしまって…。競技を断念しました。
恩師である高校の部活の顧問の先生に報告すると、ガールズケイリンを勧められました。
話を聞いていくうちに、あれよあれよと「やるしかない!」という流れになって、
気がついたらガールズケイリンを目指すことになりました。
――養成所での1年間、どんなことを意識して訓練に臨みましたか?
自転車経験がないので、技術的な面では自転車で自分の力を発揮するための体の使い方などを意識していました。
ボート競技をやっていた頃からワットバイクはトレーニングの一つでもあったので、そこそこ数値は出ていた。
使う筋肉も自転車と似ているので、もう少し数値は出るかなっていう感じはありました。
――今後の課題は何でしょう?
ボート競技で培った持久力には自信があります。
実際の競走訓練では、レースの経験も浅いため行くべきところで行けないことがありました。
地脚タイプなので、爆発力やスピードもまだまだ足りない。そのあたりを今後、強化していきたいです。
――卒業記念レースへの意気込みをお願いします。
慣れない33バンクですが、タイミングを逃さずレースを動かして自分の力を発揮したいです。
優勝して応援してくれている方々に喜んでもらえるように頑張ります!
――ちなみに、同じボート競技出身の太田海也選手の存在はご存じでしたか?
はい。トップ選手だったので、知っていました。でも、太田さんが大学に進学してから名前を聞かないなぁ…と。
いつの間にか競輪の道へ進まれていて、活躍っぷりに驚きました。
同じ競技出身ってこともあって心強いですが、今は雲の上の存在。自分も頑張りたいです。
★ここに注目!
野球にバスケットボール、ボート競技と様々なスポーツで培った運動能力は自転車競技に活きるはず。
また、「スポーツで勝負できる世界を諦めきれなかった」と、もう一度、勝負の世界へと踏み出した強い決意。その精神力は競輪選手向きだろう。
自転車競技未経験ながら、2度のゴールデンキャップ獲得。非凡なポテンシャルの持ち主であることは間違いない!