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【サテライト水戸】平原康多トークショー

2024/02/25

2月25日(日)にサテライト水戸の特設ステージで平原康多のトークショーが行われた。 MCは工藤わこ&北村和久の2人で進行し、平原の強さの秘訣について掘り下げていった。

デビュー22年目を迎えた平原康多。昨年のケガにより今年はS級1班として走っているが、2014年以来10年連続でS班として戦っていた。その以前にもS班として走っており、競輪人生の半分以上をS班で戦ってきたのだ。

『休まないと良くならないのかなと思うんですけど、すぐに記念を走っていたり。休まなくて大丈夫なのかなと』との工藤の問いには「(42歳になるので)ケガは治りづらいですよね(苦笑)。今は色んな選手に聞いたりして、体にメスを入れて手術するっていうのは考えていないです」と応えた。

この話のように昨年は落車も多く、ケガに悩まされた一年というイメージも強い。その事については「10年前、S班に復帰するまで2年間のブランクがあったのですが、その時は首のヘルニア。当時は主に街道練習をしていたのですが、自転車に乗りすぎて痛めてしまったんです。そこからかなり練習方法を見直した時期で、かなり変えていった時期。その時ももレースは休まず走っていたので、今回もそういう感じで頑張ろうと思ったんです」

 

年明けから名古屋、平塚、前橋と久々のF1の雰囲気は?との問いには「記念以上の検車場を比べると本当に違いますね。参加人数もそうですけど、控え室だったり。久々に会う選手も多かったです。何か話したりですか? バカっ話しかしていないですよ(苦笑)」

 

そして、22年、23年と西武園競輪場でオールスターが開催。地元での2年連続のG1はどちらも悔しい結果となったが、「一昨年は準決勝で落車。その次の日のレースで吉田有希が頑張ってくれて1着を取ることが出来たのですが、その時の声援が優勝したんじゃないかってくらい大きくて。落車したけど走って良かったなと思いました。去年は苦しさしかなかったですね。去年の初めからケガをして、そこから悔しいレースしかなかった。まともに走れていなかったのもあるけど、嬉しいなというレースはなかったですね」

現在、若い世代が続々と出てきていること。最近はスピード競輪で流れも変わって来ていることを聞かれると「ちょっと前は深谷知広みたいな選手が10年に一度現れる感じだったけど、今は毎年2人くらい出ているなという感じですね(苦笑)。レースに関してはギヤの変化は問題ないけど、今のルールが残り2周からになったこと。あのルールなので、車番の有利、不利がすごく大きくなった。前だったら残り2周半から誘導が退避を始めるので車番が悪くても巻き返せたんですけどね。何とも出来ないことも多くなって、新山響平に前を取られたら終わり。だったりと出てくるので難しいですね」

 

話の流れで北村から選手になったきっけを聞かれると「中学3年の進路を決める時ですね。自分は自転車だなと思って。母親は何にも言わなかったのですが、父親(康廣・28期 引退)からは『本当にケガも多いし、辞めろ』と言われました。1回しか試験を受けさせないという約束もありました」というエピソードを教えてくれた。

 

やはり関係者を含め、お客さんも思っていることは『またS班へ』だろう。

そのことについては「まずはケガを治すことが先ですね。S級からS班を目指します。応援よろしくお願いします」とコメントを残した。

 

そして、最後に個別取材での様子を紹介。

ーー7車立てを走るのは久々だと思いますが、走りにくさだったり、何か違いはあったりしますか?

「コロナ化の時に7車立ての記念をやっていたので3年振りくらいだと思います。よく聞かれるのですが、自分はあんまり7車と9車でどうこうっていうのはないです。強い選手はどんなレースでも勝てると思うので」。

 

ーー昨年はケガに悩まされた一年だと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか?

「29歳でS班から落ちた時は『首のヘルニア』。その時と比べると42歳になる年なので、治りにくいし、簡単に治るもんじゃないなと思いますね。ケガをして、松戸記念くらいの時は股関節が痛かったのですが、そこをかばっていたらヘルニアを発症してしまった。色んな治療を試したり、他の選手とかに聞いて色々ためしている段階です」。

 

ーー眞杉匠選手がS班になりました。他の地区の選手からは関東の若手の層。先行選手が充実しているとよく聞くのですが、関東の若手という点ではどう思われますか?

「眞杉は見ているところが違うなと。すぐに諦めてしまう選手もいるけど、目先の勝ちよりも先を見据えたレースを出来るかどうかが大事だと思います。だから、眞杉がS班になっても今まで通り走ってくれればそれが刺激になって、もっと関東が盛り上がってくるのかなと」。

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