グレードレース

いわき平記念 最終日 現地レポート

2024/01/28

レース後インタビュー

1R

 岸沢賢太は「武田君とは前受けか中団からと作戦を組んでいた。走る前は自信が無いように思えたから、好きに走ってもらうようには伝えましたが、飛び付きもしたり凄いレースをしてくれましたね。四角は抜くのが早かったかな。武田君を残せなかったし、そこが反省点。この後は一ヶ月近くレースが空くので、見つかった課題を持ち帰って埋めていく作業をしたい」。
 林昌幸は「先行はしたかったけど、普段やらない捲りに。二センターからホームにかけて木村さんのカマシにスイッチしていければ良かったが、反応できなかった。最近はF1の七車は理想の走り(先行)ができますが、九車でなかなか自分の走りができない。脚力もだけど組み立ての甘さも良くしていかないと」。

2R

 西村光太は「ここまで落ちれば走っていて余裕もあった(苦笑)。流れに沿って番手の仕事はできたけど、吉田君が長い距離を踏んでくれたので。練習ではタイムも出ているけど、実戦だと、それが出ない。点数も上げて、周りから認められる追い込み選手になりたい」。
 川口直人は「稲村さんが上川君に行くなら、北日本の後ろでした。だけど僕自身、上川君との連係はなくて。それで中部に付けて正解でした。以前、西村君の後ろを回った事もあったので、そこは信頼していた。彼がハードに仕事をやっていたので、内を締めながら脚は温存していた」。

3R

 竹内翼は「山口さんに前を取ってもらい、別線で踏み合いもあるかと想定していて。打鐘のところで河合君が叩き、そこで見てしまった。結果的には先に捲られましたが、自分でも行く準備はしていました。まあワンツーが決まったのでヨシとします。今の課題ですか? やはり仕掛ける勇気でしょう、今も昔も。一時期は風邪で調子を落としましたが、徐々に状態を上げていければ」。
 山口貴弘は「前々検日にここに入る前から散々だったんですよ、雪で飛行機が遅れるわ、東京から二時間半電車で立ちっぱなしでふくらはぎがパンパンで。今回二日目に40歳の誕生日を迎えたんですが、九州のみんなに祝ってもらったのがちょっとした幸せでした(笑)。そんなこともありながら、何とか四日間走り切れたので」。

4R

 橋本強は「フレームを元に戻したら良い感じだった。ダービー出場の賞金もかかっていたので、新しい自転車にしたのが失敗。前回の佐世保で犬伏湧也君のカマシに千切れなかった自転車だし、フレームの選択を間違えた。これが分かっただけでも良いし、次の岐阜の全日本選抜に繋がると思う」。
 坂本周輝は「作戦は引いてのカマシ。その方がダッシュタイプの嵯峨君の持ち味が出るので。だけど、あそこまで村上さんに踏まれたのは誤算。後ろが村上さんになったのは分かったけど、外の橋本さんは見えなかった。これで勝てないようでは、勝つ時がないですね(苦笑)」。

5R

 伊藤裕貴は「同期の伊東さんとは仲良くさせてもらっていますが、あの展開は想定外でしたし打鐘では番手で勝負しかないと。お客さんも分かっていると思いますが、自分達は真剣勝負ですから。相手も地元で勝ちたいでしょうが仕方ないと割り切った。終わってみたらムズ痒さはありますね。今後はもっとタテ脚を磨いて、タテで勝負できるようにしたい。久々の九車でしたがやっぱり楽しいですね」。
 塚本大樹は「任せた伊藤君が想定とは違うなか思いつきで走ってくれましたね。今回は復帰戦でしたが絶不調。日毎に修正を入れたが何をやってもダメ。この後は初のGⅠ(全日本選抜)が控えているし、帰って次に向けて出来る事をしていくしか」。

6R

 竹山陵太は「大川が君が前を取れたら『全部突っ張っていきます』と言っていた。清水君が来るから吹かしていた。もっと流すと思ったけどね。これなら勢いよくは来ないだろうと思ったし、自分に余裕はないし見てちょっとだけ牽制。1着2回は嬉しいし、昨日は今年初勝利。(ダービー出場の賞金争いは)賞金を上積みできたし結果良い方向に出れば…」。

 川村晃司は「(大川は)ホームでもバックでも脚を使っていたし、(清水が)行ってしまうと思ったが、大川君が強かったね。(清水が)まだ行けると思ってしまって、その辺の見極めが難しいですね。今回はあまり良くなかったですね。自転車に乗った感じは良かったしもっとイケるかなと思ったが…。年始からいい感じだったが、次回の高松まで空いているし練習とセッティングを見つめていきたい」。

7R

 山根将太は「初手の位置や作戦は特に考えず、野口さんが先行するだろうから流れの中で一気に仕掛けようと決めていた。番手の取り合いでゴチャついたホームがチャンスと、出切れるように踏み上げました。最近は積極性が減ってきたなか、今回は自分でも頑張った方。ギアも換えてみて以前よりは踏み出しは悪いが最後の伸びがあって良い感じ。今日に関しては展開が向きました」。
 戸田洋平は「山根には何度も千切れていたし、まずは付け切る事に全力を向け、九割五分は付け切る事に集中した。彼は淡泊な所もあるけど、出切ってしまえばやっぱり強いね。今回は一着もあり、離れる事が多い山根に付け切れたし良い開催だった」。

8R

 高橋晋也は「行きづらかったけど仕掛けないと。梁島君と合ったなとは思ったけど、気合で乗り越えた感じ。最近はあれで飛んでいることが多くて不安もあったけど任されていたし気持ちで。(12月後半から地元に戻ってきて)今までも時々合宿したりすると良くなっていたし、帰ってきたら良くなるとは思っていた。ただ、まだまだ発展途上。師匠の近くにいると気持ち的にも楽。今までも(渡辺)一成さんや(新山)響平さんがいたのでアドバイスはもらっていたが、やっぱり師匠が一番ですね。高橋晋也はこれから? もちろん! ここを乗り越えて上で戦えるように。強くなれば先輩の前も走れるし、自分を目標にしてくれる後輩も出てくると思うので」。

 橋本智昭は「強かった。晋也が一番強いし落ち着いて行ってくれた。自分が前ならあそこを行くのはキツい。(番手は)慣れないというより、やんなきゃいけない。地元ということで番組を作ってもらって、強い自力選手はこうなんだと勉強になった。落車は大丈夫じゃないし、次回まで空くのでケアしたい」。

9R

 山口拳矢は「出入りが激しくなると予想はしていました。(S班初勝利になりますが?)最後は意地ですね、S班の意地ってよりは、石原と鈴木の同期に負けたくない方の意地ですね。三日目までは周りを見る余裕がなかったが、今日に関しては余裕を持って走れました。今は練習でも力でねじ伏せる走りや、中団から先に捲ってもらった上を捲るような練習も取り入れている。このあとは地元のG1も控えているし、今のままでは厳しいので。岐阜からは自分と川口公太朗さんの二人だけ。最低でも決勝をノルマに置いています」。
 石原颯は「連日もう少しのレベルまでは来られている手応えはある。最近調子が上がってきた要因ですか? 真面目に練習をしているからだと思う。地元の高松記念も控えていますが、そこに向けては特にやっていません。当面の目標は来年の全日本選抜出場ですね。九車を走ってみてどうにかなるって分かったのが今回の収穫です」。

10R

 渡部幸訓は「大地さんのスピードが良かったから、いつもの感じなら乗り切れるだろうと思って外を見ながら内も見つつ。空いたので最後は内に。4日間を通しては50点、60点ってところですかね。準決は脚力不足を感じました。響平君や新田君と連係する機会も多くなったし、踏み出しにも自信を持って付いていけるようにしないと。そのためにもまずは脚力がないと隙を与えてしまう。脚力があえば精神的な余裕もできる。この年齢でどこまで上げられるかわからないが、やるしかない」。
 吉田拓矢は「カマそうと思ったら接触で一気に失速。行けるところまでと思って行ったが、ムダ脚が多かった。4コーナーが痛かったし、行き切れれば佐藤さんと決まっていましたね。4日間の内容はもうひとつ。4コーナーのところで行ければいいだけなので。セッティングを換えたり、良い方向には出ている。次は久々のG1だし勝ちたい。記念も大事だけど特にG1は」。

11R

 古性優作は「山崎さんが打鐘過ぎに動いた所を追って仕掛けていくぐらいじゃないと。気持ちの弱さが出ましたね。結果的に捲れはしましたが。GⅠの全日選に向けてやっているから四日間は疲れありしんどかったが、記念で調整すると特別競輪が厳しい体調になるし、今回みたいに逆もあるしで難しい。それでもお客さんの為にも迷惑掛けたくない気持ちもあって…。三日間使ったフレームから以前のやつに最終日は戻した。今日の感じだと準決勝は三着くらいには踏ん張れたかも。先に控えている全日選は三連覇をしたいし、しっかり出し切れるようにそこへ向けて準備したい」。
 木村隆弘は「九番手からでキツかった。古性君は三角の上りで止まるかと思ったら加速していくし前団を飲み込むわで強さが伝わった。今回は脚自体も良く、展開さえ向けば何とかなるかなと。地元戦が控えているので、更に状態を上げていければ」。