グレードレース

いわき平記念競輪 3日目 現地レポート

2024/01/27

3日目レース後インタビュー

1R

 竹山陵太は「上遠野君とは初連係。普段自分は一人で街道練習をしていて、たまにバンクに入った時に彼とは練習はした事がある。関根君に抵抗されながら行き切るんだから上遠野君が強かった。ダービー出場の賞金争いは一歩及ばずっぽいですが、最後の悪あがきでやれるだけ頑張りたい」。
 太刀川一成は「いつも健太郎は頑張ってくれるので信頼していた。作戦は先行含みに、叩かれたりしたら番手飛び付きも考えていた。一角で外振った上を行かれてしまったし調子は良くないですね。調子が悪いのは思い当たる節がある。参加時にどうも体調が悪くて。日に日には良くなってきたので、またケアに務めたい」。

2R

 村上直久は「落車とかあり1年半ぶりの1着。練習ではA級の若い子相手に捲りも決まっていた。だから気持ちの問題だし、このまま、ずるずるいくのも…。9番手になったけど、前の踏み合いもあり、捲りが決まった感です。これがキッカケになると良いですね」。
 金成和幸は「やっと外を踏めたし持ち味が出た。この2日間は詰まったりして、気持ち良く踏めなかったので。弥彦の落車で肋骨骨折。半月板も痛めていたので、ゆっくり休んでいた。その分、年末は練習できたので。地元で気持ちが入りすぎているので、少しセーブは必要ですね」。

3R

 渡辺正光は「いわき平記念の補充は今まで三勝くらいしているし相性みたいなのが良いんですよ。このバンクは直線まで脚を使わず我慢すれば届くと信じていました。風が強い方が自分の地脚の部分が生きるし持ち味が出ましたね」。
 石川雅望は「作戦が前受けからだったのでSを取りに行ったが取れず河合君に申し訳なかった。下げて捲りに行ってくれた時に河合君が接触していたので、故障かなと思って切り替え気味に。四角は吸い込まれる感じがありコースが締まったら仕方ないと割り切って突っ込んだ。伸びてくれたし今日が一番感触も良かったです」。

4R

 梁島邦友は「岸沢さんがスタートを取ってくれたのが大きかった。まず1個のラインは突っ張り、その後は流れと言う感じでした。とっさの判断と言うか、内が空いたので迷わず突っ込んだ。前回の松山が終わり、師匠のアドバイスでセッティングをガラッと変えた。それが良い感じですね。本当は外を踏んで勝てる脚があれば良いけど、勝てた事は嬉しいですね」。
 水谷好宏で「昨日、先行して脚を使った分、今日は楽でした。だけど逆に脚を使わず、攻める姿勢が足りなかったですね。あの仕掛けだと後ろにチャンスがないので、そこは申し訳ない。林君には頑張りますと言われたけど、山本君もいたので自分でやりました」。

5R

 石丸寛之は「スタートで牽制が入り、理想は中団でしたがあの感じだと一番避けたい後ろからになると思い前へ出た。結果的に自分達に理想の流れになりましたね。山根のあの巻き返しのスピードは凄いし、最後は付きバテ気味で余裕がなくワンツーを決められなかったのが残念。山根は涼しい顔して強い走りをするし、ポテンシャルは凄いモノを持っているから、準決勝を走らなければダメな選手。選手控え室や宿舎では漫画本を何時間も読んでいたり、天井をボーっと一時間眺めてたりで。自分はもうギラ付いていないが、プライベートから変えないと彼のポテンシャルを引き出せないのかな(笑)」。
 稲垣裕之は「伊藤君は動いて位置を取りに行ってくれて頑張ってくれましたよ。三番手取ってくれて仕掛けるのが無理そうなら自分で行く準備もしていた。最後は中を踏んで行ったが、追い込み目線だとまだまだ勉強が必要。一戦、一戦を大事に走りたい」。

6R

 野口裕史は「作戦はなく取れたところから行こうと。いつもだったら早く行くけど、今日は出て行く必要がないなと思ったので、決着が付いたところで。出遅れて車間が切れたのが逆に良かったかも。踏んだ瞬間、行けると思った。体調は日に日に良くなってきた。初日は来る前から体調が悪いのが出ちゃってもったいなかった。指定練習で皿屋さんとやった時には、『ダメだ~』って止めちゃってましたから。2日目ぐらいから行けるなって感じがありました」。
 蒔田英彦は「1周半は野口にとっては捲りなんでしょう。普段2周行ってますから。カカっているのに2角では外に振られてるんで、すごいGがかかってましたから。強いね、野口。最初から最後まで付き切ったのは初めてだったんですが、あんなペースなんだと。抜きにいっても1ミリも出なかった。選抜を走ってはいけないよ」。

7R

 佐藤礼文は「結果的には後方に置かれましたが、翼さんが先斬りでレースを動かしてくれたからチャンスが生まれたと思う。捲ってくれてからはブロックをもらいながらも肩を入れ直して踏めた。最近吉田拓矢のフレームを借りて、以前自分も使っていた同じメーカーで寸法も同じやつで伸びが全然違うんですよ。知名度のある人は材質も違うんじゃないかと疑うレベルで。あと初日にハンドルまわりを狭くしたら凄い余裕ができて感じも良い。もっと頑張って知名度を上げたいですね(笑)」。
 木村隆弘は「大川さんが下げ切った時には九番手も覚悟したんですよ。すかさず巻き返してくれて。落車もありましたが、最後はコース探して踏めた。脚の感じは全く問題ないですね」。

8R

 小川賢人は「前が踏み合ってくれたので、落ち着いて近藤さんの3番手に入りました。ずっともつれていたから、近藤さんのスピードもらえるなら何とかなるかなと。最後の2センターくらいでは1着来るくらい余裕ありました。内容は評価できるか分からないけど、脚はいいと思います。11月後半から12月にかけて咳と熱が2回連続で出てしまったんですけど、前回の小田原で感じを掴めて動きも良くなってきました。今は戻ったというより、戻ったプラスくらいあります。この調子だったら今年はイケそうですね」。
 鈴木庸之は「柿沢(大貴)から『ここで負けたらこの先次々と来られるよ』と言われていたので頑張りました。(取り切ったあとは)2コーナーで踏み上げたときにマジで離れそうになったんですけど、3コーナーでまた落ち着いて。後ろを見たら(近藤が)来ていたので、止めるか、出ていくか迷ったんですが、モコモコしていたので待っていいかなと。ただ前にあれで待って近藤さんに行かれたことがあったので、最後はちょっと早いかなと思ったけど踏ませてもらいました。踏み込んだときは1着かなと思ったんですが(内藤に突っ込まれ)後輪がジュジュジュってなってしまい…」。

9R

 須永優太は「連日不甲斐ない中、お客さんの声援が温かくて。三番手のレースは間合いの取り方が悪く下手くそでしたね。2日目が終わった後に、渡部幸訓さんに乗り方や回し方のアドバイスを聞き、だいぶ改善できました。四コーナーから捲りも迫って来たので踏ませてもらいました。少し体調面が良くないので、できる限りケアしてもう一日頑張りたい」。
 杉本正隆は「四コーナーからは外踏むか一瞬迷ったんですよ。その瞬間バリンって音がして中に行ったが、迷わず中を踏めば突き抜けられたかも。調子面は大丈夫です」。

10R

 新田祐大は「前からは作戦通り。難しい風の中、上手くレースを作ってくれたし、加速も良かったから今度こそ(ライン独占が)イケるかと思ったが…。結果、幸訓さんとも決められず悔しい。今まで3日間人の後ろというのはなかったし勉強になる開催。その中で得るものもあったし成長できるように」。
 伊藤旭は「みんな内を見て4番手を狙っていたし、そこだけは譲らないように気をつけて。新田さんが車間を空けていたし併されると思って見えないところから仕掛けようと。いつも付いてくれている(湊)聖二さんにも恩返ししたいですね。初日が終わってから変えた落車した時のものを修正したフレームが良かった。北の地で九州が優勝したいですね。やっつけるぐらいの気持ちで」。
 窓場千加頼は「車番が悪かったので後ろから動くラインにと。理想は前々だが、地元記念で高橋君が気合が入っていたので。山口君より先に仕掛けるのが大前提で、3着まで届いて良かった。決勝に乗れたのは嬉しいが、でも結局は3着なのでアタマまで抜けるには改善の余地があるし、大喜びではない。豪華メンバーの中での決勝は初めて。自信にはなる」。

11R

 神田紘輔は「四角で少し外に浮いてしまい、その空いたスペースを井上さんにコースを作ってしまった。余裕自体はあるけど、この上位のレベルはミスが許されませんね。古性君には申し訳なかった。調子は最近ずっと良いから、あとは気持ちの持ち方を見直したい」。
 山田庸平は「スタートを取りに行ったが取れず失敗。石原君が頑張って先行してくれたのと、四番手まで固めてくれたラインのおかげ。調子は自転車の重さみたいのを感じ、前回と比べたら良くはない。疲労なのか練習不足なのもありますね。決勝までにケア重視で何とかしたい」。

 

 井上昌己は「本当は前受けの作戦でしたが、庸平がスタートで引っ掛かってしまったようで。連日風が回っているようで走りづらさがあり、連戦の疲れも重なっている。決勝までには疲れを取ることを重視していきたい」。

12R

 嘉永泰斗は「初手はミス。発走機が弱点なので…。(早めに上昇した小西に)付いていくか付いていかないか迷ったけど、新山さんが出したときのことを考えて一応付いていきました。最終的には皿屋さんが行ってくれたから、そこを目掛けて行った感じです。道中はわりと余裕もあったし、仕掛けて踏んだ感触もよかったので、行けるかなって手応えはありました。悪くないですね」。
 新山響平は「小西君は力勝負してくるだろうと思っていました。1回やめたと思ったら、また踏んできて、そのあと皿屋さんも来たから、緩めるところがなかったです。(嘉永に捲られたあとは)慎太郎さんが迎え入れてくれたおかげで2着に残れました。ガス欠状態でしたね。決勝は次に向けて試したい部品があるので、それを投入していこうかなと思っています」。
 佐藤慎太郎は「嘉永が1人だったのは見えました。あそこでオレが踏んじゃうと響平は残れないし(迎え入れたのは)いい判断だったと思うけど、交わせていないので何とも…。バック踏むじゃないけど、1回緩めてから迎え入れたしね。ただ体の反応的には悪くないですよ。疲れもないし、今日が一番状態よかったです」。