アオケイ・小田競・中部競輪・競輪研究4紙合同の競輪サイト
西武園競輪場の「報知金杯(FⅠ)」は24日に2日目を迎える。 2日目のA級準決勝3Rに出走予定の篠田幸希に話を聞いた。
篠田は養成所時に鎖骨骨折で大事をとって卒業記念を欠場。
福井のルーキーシリーズには間に合ったが、他の同期よりも遅れをとった形。
師匠の北村貴幸が心配をしながらも愛弟子のデビューを心待ちにしていた姿が印象的だった。
出だしに躓いたものの、デビュー2場所目で優勝。そこから勢いが付いたのか9連勝特進を決めて10月から1・2班デビュー。
まだまだ荒削りな部分は多いが、特進後は予選負けなし。しかも、前走の高知開催では完全優勝とこれからの飛躍も楽しみな逸材だ。
「自分は鎖骨骨折でデビューが遅れてしまった。その分もデビューしてからは遅れを取り戻そうという気持ちでがむしゃらに走った。
特進は狙っていなかったし、むしろレースを覚えていないのに上に上がって良いのかなと思っていたくらい。
走った結果、勝てちゃった…。という感じなんです」。
言葉の端々にはまだまだ不安な気持ちありそうだが、「突っ張り先行が出来なかったあとの、仕掛けのタイミングが掴み切れていない」
とあとはレースを走りながら覚えていくだけといった様子。
「練習は小林泰正さん、佐々木悠葵さん、蕗澤鴻太郎さんの先輩達と一緒に練習させて頂いています。
バンクは室内で天候に左右されない。練習環境に恵まれていますね。
室内に慣れているというのもあって、(初の西武園バンクは)めっちゃ寒いなと…(苦笑)」。
冬場の寒さが身にしみる西武園バンクだが、初日は正攻法から突っ張って、マイペースで楽々逃げ切った篠田。
準決勝はシード組の小川祐司との2分戦。後ろは地元の小島雅章で再度の連係。
3番手は長井優斗が固める。元々、ロードで培った地脚を武器に「先行有利」な西武園バンクをモノにしたい。