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小松島競輪 2日目 4R 1番車
泉谷 直哉 選手
記者「これで5連勝ですね。」
泉谷「今日は余裕でしたね。中嶋君が落ち着いて踏んでくれたし最高の展開になった。ちょっと抜き過ぎましたね。チョイ差しくらいにしないと(笑)。急に冷え込んだのも僕にとってプラス。上がりタイムの出ないコンディションの方が僕にはやりやすい(笑)。」
記者「今の目標はS級に上がる事だとお聞きしましたが、理由があるんですよね?」
泉谷「もう10年近く前の話なんですけど、宮城の庄子信弘さんがチャレンジまで落ちてきていたんです。高松開催で初めて話し、そこから僕の事を気にしてくれるようになってレースも全部見てくれているらしいんですよ。会った時にはセッティングとか練習方法とか色々とアドバイスもしてくれて本当に世話になっている。その庄子さんが『お前がS級まで上がってきたら、お祝いに俺の名前入りでレーパン(レーサーパンツ)をプレゼントするよ』って言ってくれているんです。恩人にそんな事、言われたら頑張るしかないでしょ。来期は1班だから…一年か一年半後にはS級に上がれるようにしたい。庄子さんとの約束を果たせるように頑張ります!」
歳も地区も違うけれど、こんな絆が泉谷と庄子の間にはある。競輪は公営ギャンブルだが、ずっと取材を続けているとこんなドラマチックな場面にも出会える。この後に広島記念in玉野に庄子が走る予定。そこで庄子にもこの話をきいてみたい。