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立川競輪「東京スポーツ杯(FII)」は9日に2日目を迎える。ガールズ予選②(7R)を走るに板根茜弥に話を聞いた。
ガールズケイリン界きっての『ハツラツガール』といえば、この選手だろう。板根茜弥だ。板根がいるだけで周囲は和む。選手間でも記者の間でもムードメーカーとして、場の空気を明るくしてくれる人柄は魅力的だ。
しかし、レースになれば勝負師の目つきに。予選①の板根は本命に推された山口真未の捲りをマークして2着。「差せないとダメ!」と自分へダメ出し。そんな板根がレースで大事にしていることとは。
「やっぱりレース前は未だに緊張するんです!でも、力んでしまうと体が強ばって走れないので、なるべく力まないように気をつけてはいます」
10月にはオールガールズクラシック(GI)に出場(5・4・3着)。初めてのGI出場は板根の心に変化をもたらした。
「正直に言うと、目標っていう目標がなかった。『GIに出たい』っていう目標を作っていただけで、フワフワとしたものでした。それが、いざトップクラスの選手たちと同じ舞台を走ってみて『この人たちと戦えるようになりたい』って思ったんです。同じ人間なんだし、勝てないことはないと思っているので(笑)。そういう気持ちが強くなって、練習も今まで以上に頑張ろうって」
「オールガールズは補欠(順位2位)からの繰り上がりだったので、今度のGIには自力で出たい。ガールズの賞金ランクって1,000円の差だけでも順位が違ってくる。だから、賞金を上積みしたいってなると絶対に決勝へ勝ち上がることがマストで、成績もそうだし、モチベーションも上がって最高です!」
今年、板根は選手になって初めて賞金が1,000万円を超えたという。また、応援してくれる人たちへの思いも明かした。
「応援してくれる人のために1着が取れれば。じゃなくて、取らなきゃ!って思います。競輪場での生の声援は本当に力になる。今日も1着を取って地元選手勝利者インタビューで「(ファンの前で)歌いたい、歌いたい、歌いたい!」って心の中でず~っと敢闘門で唱えていました(笑)。明日(予選②)、明後日の決勝とチャンスはあるし、歌いたーい!」
ちょうど4年前の19年12月、地元の立川で涙の初優勝を飾った。あの感動を再び!「板根茜弥・リサイタル」の開演をみんなが心待ちにしている。