アオケイ・小田競・中部競輪・競輪研究4紙合同の競輪サイト
大宮競輪「日刊スポーツ新聞社杯(FI)」は4日に最終日を迎える。S級決勝(12R)を走る山田庸平に話を聞いた。
地元地区で開催された競輪祭は二次予選敗退。グランプリ出場のチャンスは潰えたが、その翌日(5日目)、人気の清水裕友の捲りに切り替えると、直線でシャープに抜け出してシリーズ初白星をあげた。
「今年は『グランプリ争い』と言われていたけど、自分には荷が重いと思っていたし、二次予選敗退で吹っ切れました。それもあって余裕を持って走れていたんだと思う」と胸中を吐露。
グランプリ最後の切符は賞金ランク9位の新山響平の手に渡った。15位に終わった山田の前には6人のライバル、昨年(最終順位)は12位とグランプリまであと一歩。届きそうで届かない。グランプリ争いを終えて、山田自身が感じていることとは。
「やっぱりトップクラスに比べると脚力がないし、それにメンタル面も。組み立てや仕掛けどころにも甘さがあるので、戦法の幅を広げることも課題の一つ」と自己分析。
「去年と今年で、ある程度の手応えは感じています。GIの初日特選に乗れるようになって、安定もしてきたかな、と。GIでも以前に比べて緊張しなくなってきたし、力を出し切れるようにやるだけ。意識する人?自分は自分、他は意識しないですね」と確かな手応えも。
更に「自分の良さを見つけながら『これが山田庸平のレース』っていう走りができれば。そういうイメージを植え付けられるように戦っていきたい」と自身にテーマを課す。
中4日で迎えた今節はシリーズリーダーとして連日、支持を集めるも未勝利。準決勝(3着)を終えて「練習できていないからなのか、新車だからなのか最後の伸びが今イチ」と首を傾げた。それでも総合力は一枚上。最終日、鬱憤を晴らす鮮やかな捲り一撃に期待したい。