競輪場特集

名古屋の思い出 宗景祐樹のマーク屋魂

2022/09/19

名古屋競輪に出張していて強烈な印象に残っているレースがある。G1の日本選手権競輪(ダービー)。2014年3月21日の10R二次予選。埼玉の池田勇人 茨城の長塚智広(引退) 栃木の宗景祐樹の3人が同乗。当時の長塚はS級S班。当然、池田―長塚―宗景の並びかと思ったが宗景のコメントは「池田君の番手」。長塚との競りだ。レースは内を突いて番手に追い上げた長塚が宗景を大きく持ち上げ、宗景は外の車に前輪接触。バランスを崩すも立て直し、もう一度池田の番手に追い上げた。ここで勝負あり長塚は戦意喪失したかのように後退。 逃げていた吉本卓仁ー井上昌己に対し池田がまくり上げると宗景は九州勢の中を突いて3着。2着の井上にタイヤ差まで迫った。競ることによってアドレナリンは倍増。宗景のマーク屋魂が見えた。

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