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前橋競輪場のナイター競輪「オッズパーク杯(FII)」が19日、最終日を迎える。 選手引退後は選手売店で働いている大河原和彦(57歳・58期=群馬・引退)に話を聞いた。
落車の影響もあり、2023年6月23日(立川開催)にラストランを迎えることとなった大河原和彦。
競輪選手人生に幕を閉じることとなったが、現在は選手売店で新しい人生を歩み始めた。
まさかまた再会出来ると思っていなかった記者は大河原の姿を見て驚いたが、
落車直後で苦戦していた時期も「また大穴を出したいね」と言っていた姿が印象的だった。
「やっぱりまだ選手として走りたかった。それでも落車があったし、ここで辞めなさいっていうことだったのかも」
と選手を続けたかった気持ちも強かったが、割り切ってどこかスッキリとした表情だった。
「上位で戦って勝てていた時期も楽しかったけど、一番楽しい時期は最後の5年だったかな」とポツリ。
最後まで楽しんで大好きな競輪と向き合っていたことが伝わった。
選手時代も役員で売店に立っていたこともあるようだが、引退後に声が掛かりひとつ返事で受けたようだ。
「記者さん達は知っている人も多いし、よく声をかけてもらえる。
知っている選手にも声を掛けてもらえてありがたいですよ。ただ、最近デビューした子達は自分が選手だったことを知らない子も多い。
よく、相談に乗ったりしているけど、『このおじさん競輪のこと詳しいな、選手やってたのかな…』って思っているんじゃないですかね(苦笑)。
知られていなくても、知らないからこそ話せることもあるだろうしね。
自分は若い子達から新しいことを知れるし、楽しんでますよ」と充実している様子。元気そうな姿に記者は嬉しくなった。
第2の人生は『選手売店のおじさん』として歩み始めた往年の名レーサー大河原和彦。
また違った立場で大好きな競輪に携わっていた。