アオケイ・小田競・中部競輪・競輪研究4紙合同の競輪サイト
京王閣競輪「関東カップHPCJC杯&報知杯(FI)」は11日に2日目を迎える。S級準決勝(12R)を走るに久米康平に話を聞いた。
初日は逃げる朝倉智仁を4番手から捲って白星スタートの久米。気配は上々、一時は点数を落としていたものの確実に上向いている。久米自身のモチベーションも上昇中で、同県の後輩・犬伏湧也の存在について語ってくれた。
「GIを自力で戦えているのは犬伏だけ。でも、そこに付いていける人がいなくて。犬伏もラインで決められない苦悩というか、そういうのはあるはず。番手は付いて行ければチャンスはあるし、自力にしても犬伏と同じレベルを目指して行ければ上で戦える選手になれる。犬伏の存在が徳島みんなの士気を高めていると思う」と話す。
確かに徳島にはバランス良く若手、中堅、ベテラン選手がいて、タレント揃い。それぞれがレベルアップを図ったとき、他地区からすると徳島勢は脅威になるだろう。
久米の心を動かしたのも犬伏だった。
「3月のウィナーズカップ(別府GII)で連係して、付いて行くだけで一杯で余裕がなくて何もできなかった。僕が4着、犬伏も2着という結果になってしまって。そこからは前向きに気持ちが変化したというか、バイク誘導も犬伏だと思って意識してやってみたり。共同通信社杯(青森GII)から使っている新車もスピードにラクに対応できるような仕様にした」。
「アバウトだけど、今は犬伏との連係が目標。余裕を持ってしっかりと付いて行って、自分の仕事をしてワンツーを決めたい。犬伏と連係するとなれば、必然的に上のレベルのレースになってくるだろうし、そこを目指してやっていきたい」と思いを口にする。
久米が『ポチ』と呼ばれている話題になると「普段から「ポチ」とか「ポチ太郎」という名前でゲームをしていて。選手の間でも流行った『荒野行動』の影響か、周りから「ポチ」と呼ばれるように(笑い)。気がついたらインナーまでポチっぽい犬のデザインに(写真参照)。それに徳島には久米良さんもいるし、コウヘイよりもポチの方が呼びやすいんでしょうね」と笑った。
『ポチ』といえば犬の名前だし、犬といえば最近は「犬君」や「犬」と呼ばれている犬伏が思い浮かぶ。思わず記者が「徳島には2匹の犬ですか」と呟くと、久米は「犬が犬を追いかけています(笑い)」とシャープな返し。
追い付け、追い抜け。グレード戦線での犬伏、久米のマッチレースに期待したい。