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地元のヒーロー・諸橋愛選手へ特別ロングインタビュー! 久々の地元でのビッグレースに向けてのここまでの振り返りから直前に控えた今開催に向けての熱い思い、意気込みを包み隠さず話してくれた。
〈まずはここまでの振り返りから始めていこうと思う〉
――地元で開催される親王牌に向けてと言うことなのですが、まずは直前に走られた熊本記念(in久留米)から話をお伺いできればと思います。
9月があっせん停止で8月末の松戸記念から久しぶりの実戦。インタビュー記事で見たのですが、直前までかなり追い込んで練習をされたようですね。
「そうですね。熊本記念は直前まで結構やっていたので、その時に言った通りオーバーワーク気味で来ていますという話をしました。
疲れが取れていればという感じで言ってはいたんですけど、思いのほか重くて…。
あとは、新車の感じも試したかったっていうのもあったんですけどね」。
――前回は新車で挑まれていたんですね。
「寬仁親王牌用に作っていて、ちょうどその前に前哨戦がてらどんなもんかと思って試してみたんですけど、意外と出なくて…。
これだったら(前の自転車に)戻した方がいいかなと思っているのが現状ですかね」。
――新車は今までと結構違うんですか?
「そうですね。結構違いますし、メーカーもちょっと変えたのですが、重かったですね…。
一応、予備でこの新車も持っていくんですけど、前まで使っていた自転車でいこうかなと。
あとは、またもう一台作っているのがあって、素材が違うのもあるのでそれがどうなのかなという感じですかね」。
――オールスターから次の親王牌も含めてですが、このあともグレードレースが続きますね。
「珍しく続いているんですよね。ちょっと前まではF1ばっかりだったんですけど。僕としては9車の方が走りやすいんでいいんですけどね。
点数が落ちてきた途端に(あっせんが)来るようになりましたね(苦笑)」。
――そういえば、松戸記念の時に久しぶりの予選スタートで緊張したとも話されていましたよね。
「いや、そうなんですよ。松戸の時もちょっと緊張していましたけど、今回(熊本記念)の方が緊張しましたね。色んな意味で…。
久々の実戦ってこともあって、どの位仕上がっているのかというのも自分の中ではあったので、意外と緊張していたんですけど…
意外と車が出なかったので拍子抜けしてしまいました(苦笑)」。
――それでも親王牌の前に走って気付けたというのはご自身の中でも大きかったですか?
「ここを走っていなかったらぶっつけ本番で走らないといけないので、熊本記念を走れて収穫はありました。
あともうひと追い込みをしてから調整していこうかなと。
休養も取りながら最終調整も出来るので、いい感じの配分になってくれました。
熊本記念を走れたらいいなと思ったらちょうど走れることになったので本当によかったです」。
〈地元地区の選手の話に加えて、記者が気になっていたことも合わせて聞いてみた〉
――諸橋選手もですが、今回の地元地区の選手だと末木浩二選手、菊池岳仁選手、中島詩音選手になりますね。
特に119期の中島選手は初めてのG1。今回は出場しないですけど、同じく119期で長野の堀江省吾選手などもS級に上がって、
これから成長してくる若い選手も地元地区から出てきましたからね。
「もう、いい加減出てきてくれないと困りますけどね(苦笑)。
いつまでも僕がまだ点数を持っているようじゃ、まだまだいかんなと思っているんですけどね。
今のところまだ皆が上がってきてくれていないので、残念だなと思いながら。
(中島詩音と堀江省吾の119期2人については)もうちょっとなんですけどね。まだ若いので、少しずつ上がってきてくれるといいのかなと」。
――若手という流れでお聞きしたいのですが、
ここ最近、特にオールスター辺りから競輪界がガラッと変わってきたのかなという印象を持ったのですが、諸橋選手はいかがですか?
「やっぱり今まではワッキーの世代。
んー、その前はどうだったかな。(平原)康多、武田(豊樹)さんとかがいて、その次の世代にワッキーとかが出てきたんですよね。
今回のオールスターくらいからもうひと世代の中野慎詞とか太田海也とか、新山響平とかもう一つ若い世代が出てきたのかなという感覚はあります。
より、カタカナのケイリンに近づいて来たのかなという印象を持っています。
〈そして待ちに待った今開催について、そこに向ける想いについて聞いていこう〉
――それでは親王牌についてのお話をお聞きしたいと思うのですが、久々の地元で行われることになりましたね。
「今年、来年と決まりましたけど、年齢的にも来年はちょっと難しいのかなと思ってしまう。
今年が最後くらいだと思って色んなことを考えながらプランを組んでトレーニングに取り組んできました」。
――調べてみたところ諸橋選手の初G1が親王牌でしたね。
「多分、そうですね。元々、中長距離が得意で、そっちの全プロの方で活躍をしていたのもあったので、それで出場したのかなと思います」。
――弥彦で諸橋選手が参加された親王牌は今回を入れて6回目。
地元でのビッグということになると、普通開催での地元戦とはまた違った気持ちになるのでしょうか。
「G3のときもG1と同じ気持ちではやっていますが、タイトル戦となるとベストメンバーが集まりますからね。
そこで勝つことが一番の目的というが、評価されること。G3だとSSが何人かになるし、恵まれる部分もある。
ただ、タイトル戦になると皆が調整してくるし、G1が6個あるうちの1個なので。それなりに力を入れていかないと、という風には思いますね」。
――地元でのビッグレースってなかなか経験出来ないっていうのもありますからね。
「そうなんですよ。ただ、寬仁親王牌って、凄い出づらいんですよね。
全プロで勝たなきゃいけないとか、予選会があってとかなので。他は意外と点数とか賞金で出られたりするんですけどね。
これに関しては点数があっても、予選会で勝たないとどうにもならない試合っていうのもあって、貴重なというか、また違う試合という印象ですね。
だからこそ点数がなくても唯一、若手が出られるというのも特殊なのかなと思いますね。
今のところ弥彦では寬仁しか(G1は)きていないし、そう考えるとなかなか出づらい状態なので…。
来年は厳しいかなという風には思っていますね」。
――今年が最後かなという気持ちもあって、迎える開催でもあるんですね。
「(地元で走る親王牌は)これが最後かなという気持ちでトレーニングしてきたので、
それが見ているお客さんにも伝わってくれればいいのかなと思っています。
まぁ、言っても追い込み選手ですし、なるようにしかならないので(苦笑)。難しいところではあるんですけどね。
あとは結果を出せるように頑張るだけですね」。
「でも、本当に地元の人からいい応援をもらえるので、それは本当に力になります! その声援も力に変えて挑んでいきたいですね」。
――それでは最後にファンの方に向けて、今開催どんな気持ちで諸橋選手が挑んでいくのかというのをお聞かせ頂いてもいいでしょうか。
「去年からもですが、今年に入ってからは寬仁に照準を合わせて気持ちを入れてきました。
トレーニングも何ヶ月も前から考えてやってきているので、十分準備はしてこられたのかなと。
予定通りは出来ているのかなと思っているので、あとは結果を出すだけなんですけど、
その結果もいいように出したい、出せたらいいなと思っています。
それが地元の強みでもあるのかなと思っているので、
そういった意味では他の地区で走るよりは気持ちを入れてというか、注目をして頂ければなと思います」。
今開催に向けて、長い時間をかけて準備をしてきた諸橋選手。
46歳を迎えた今年が最後かもしれないという思いも込めながら、地元のビッグレースに挑んでいく。
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