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松戸競輪場の「第1回オールガールズクラシック(GI)」は4日に最終日を終えた。初代女王となった佐藤水菜に話を聞いた。
――オールガールズクラシック・初代女王の座に輝いての率直な今の気持ち
『初代女王』っていうのはこれから先に絶対に名前に上げて貰える重要な大会だと思っていたので、後世に自分の名前を知って貰えるチャンスが増えたので凄く嬉しいです。
でも、優勝にこだわり過ぎると自分でも良くないと思っていたので、獲れたら良いなぐらいでした。
――レースを振り返って
1周半からいくつもりで前が自分を牽制していたし、行けるところから行こうと。冷静にタイミングを見極めて、浮かされないようにだけ考えていました。
(太田りゆが仕掛けて止まったところを外に持ち出した場面について)正直、レースは覚えていないのですが、外を行った時に伸びてくるかよりは止まった印象のある選手がいたので、そこにスピードが合わないようにとにかく前へ前へと思って踏みました。4コーナーで下りきる前に出切れて、そこで優勝は確信しました。
雨で自転車が勝手に進んでしまったので、そこだけ落ち着いてコントロールしないといけないなという意識で走っていた。だからこそ、どこからでも行けるなと思っていましたね。
――優勝してグランプリの出場権利を獲得したことについて
初日のティアラカップを見ていると分かるように、表現は悪いかもしれませんが、負けても良いという精神状態で自分の好きなレ-スができる、試したいレースができるっていう精神状態で挑めるのかなと。自分も次の競輪祭では『絶対に勝たなきゃいけないとグランプリはない』という状況じゃなくて、試してみたいことを前向きにできるような状態で臨めると思う。あと1ヶ月ちょっとしっかりと練習して、自分がやりたい戦法とかをできたら試してみたいと思います。
114期の同期が祝福に駆けつける
――来年に控えるパリ五輪を含め、競技とケイリン両方のモチベーションや今後の目標について
メインは競技になってしまいますが、今の実力だと金メダルは難しいと思う。スプリント種目の予選のタイムも伸び悩んでいた時期が長かったけど、今回のアジア大会で10秒5を出せたのは良かった。でも、上位の選手はコンマ3秒ほど速いので、あと半年以内で自分が追い付いて追い越さないと厳しい。今日のレースもそうですけど、自分に対して自信を持たずに1日1日を大事にして、トレーニングをしていかなきゃなと思います。
今の現状には全く満足していないですし、現状で満足してしまうとそれで終わりだと思って常にやっているので、もっともっと強くなりたいです。