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立川競輪場の「鳳凰賞典レース(GIII)」は10日に最終日を迎えた。記念初優勝を飾った森田優弥に話を聞いた。
「嬉しいの一言、関東のみなさんに感謝です。記念初優勝を眞杉との連係で獲れたのが、めちゃめちゃ嬉しい」と同期同級生の眞杉とラインへ感謝の言葉を口にした。
「眞杉は自分が緊張しているのが伝わったのか、和ませてくれたおかげでリラックスできた。内容ですか?関東みんなの前で「4番手にしゃくって来る黄色い選手(5番車・佐々木悠葵)がいるので気をつけて」って(笑)。だいぶ和みましたね」とレース前にも眞杉のアシストがあったことを明かす。
関東5車結束。その番手という重要な位置を任された森田は「前は格上の眞杉だし、自分の後ろには平原さんたち3人がいるし緊張した。番手から踏んだ場面は覚えていないけど、眞杉もカカっていたしギリギリまで引き付けられたかなと。ラインのみなさんの存在が心強くて、自分も自分を信じて踏み切れたと思う。最後の直線はびっくりするぐらい長く感じた。ホームバンクの大宮よりも長く感じましたね。優勝は、お客さんの声とビジョンのスローリプレーを見てから確信しました」とレースを振り返った。
眞杉と森田、同期同級生の『絆』。そして、関東の『結束力』で掴み取った記念初優勝。
「富山記念で眞杉から「連係したい」と言ってくれて、今回、連係が実現して獲らせてもらった。これから自分ももっと頑張らないと。競輪は『ライン』だと思う。オールスターでも平原さんや宿口さんに気持ちを高めてもらっていたし、埼玉の選手で良かった。関東を引っ張っていけるように頑張りたいと思います」と意気込みを語った森田の表情は、より一層とたくましく見えた。
改めて、眞杉のすごさを聞くと「スイッチの入れ方じゃないですか。普段の眞杉を知っているから、尚更そう感じる。本人は背負っているものを周りに見せないようにしているだけかもしれないけど、レース10分前になっても本当に走るの?って感じで。そういうオンとオフの切り替えは自分も見習いたいですね」と話した。
互いに切磋琢磨し合い、ラインの結束を大事にする眞杉と森田。そして平原イズムを受け継ぐ吉田拓矢をはじめ、強力選手が揃う関東の未来は明るい。