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立川競輪場の「鳳凰賞典レース(GIII)」は10日に最終日を迎える。決勝12レースで連係する眞杉匠と番手を回る森田優弥に話を聞いた。
『森田と連係してみたいな』
富山記念で眞杉が森田にかけた言葉だ。
森田は言う。「ふと、眞杉の方から言ってくれて嬉しかった。決勝で連係?できたらいいですね。勝ち上がりのメンバー次第だし、並びを話し合う必要もある。でも、いざ連係が叶ったら、すごく緊張すると思う。番手の経験もあまりないので」
そんな森田の思いを眞杉に伝えると「そんなこと言ったっけ(笑)。同期同級生で、お互い刺激になっているとは思う。前にF1開催で一緒になったときは別線だったので、ずっと連係できたらいいなって」と思いを明かした。
ここまでは二次予選終了後の話。無事に決勝へと勝ち上がった二人は、レースでは精かんな顔つきを見せるが、ユニフォームを脱げば25歳のやんちゃな青年だ。
準決勝用の動画インタビューでのことである。突如、眞杉が「カット!カット!」と笑い出す。カメラの背後には眞杉を笑わせようとする森田の姿が。
そして森田の決勝用インタビュー。眞杉が見守る?中、森田は「僕は動じない、大丈夫」とカメラを回すも、眞杉が黙って見ているはずもなく…、わずか7秒でギブアップ。テイク2では「眞杉との連係が叶って良かった」と嬉しそうに笑顔を見せ、決勝に向けては「重要な位置。番手として自分ができること、役割を果たしたい」と語気を強める。
関東勢は眞杉匠-森田優弥-平原康多-佐々木悠葵-高橋築で5車結束。
眞杉に並びの経緯を聞くと「(埼京勢と北関東で)別れるという選択肢もあった。だけど、森田と平原さんの地元地区でもあるので、僕が前で頑張りたいと志願しました。やることはひとつ!」と意気込みを示した。
「森田、頼むよ!」と眞杉が発破をかけると「(今年初めに失格が続いていた)立川にまた呼んでもらえると思っていなかった」と話していた森田は「(失格に)気をつけます!」と互いに表情を引き締めて検車場を後にした。