グレードレース

競輪放浪記【第9回】(麻雀プロ 滝沢和典)(アオケイ紙面掲載コラム)

2023/08/11

トリマクリ!でも連載中プロ雀士・滝沢和典のコラム! 今回は第66回オールスター競輪GⅠに寄せて!

昨年のオールスター競輪決勝は、友人家族と一緒に現地で観戦しました。縁日コーナーや花火、そしてワッキーさん(脇本雄太選手)の完全優勝に子供たちも楽しんで、感激していたことを思い出します。

今年もどこかで観戦に行く予定ですが、麻雀関係の友人には必ずといっていいほど「麻雀に例えたらどんな感じ?」と競輪についての質問を受けます。

身体を酷使して練習をしてレースに臨む競輪と麻雀は違いますが、勝負事として共通している部分はいくつかあります。ひとつはリスクをとらなければ勝利を得られないということです。

 例えば「中割り」が決まれば鮮やかですが、失敗すれば自身が負傷してしまうこともありますし、相手を落車させてしまえばペナルティーを受けることになります。麻雀で危険牌を打つ時も、それが通ってアガリ切れば良いですが、当たれば痛手を負います。良い結果を出せば称賛を浴びるし、失敗に終われば辛辣な言葉を浴びせられるのも同じです。

 きっと麻雀も安全運転で何となく打っているだけだと飽きられてしまいます。ファンの方が求めているのはアツい勝負で攻め屋が揃った対局は注目度が高いし、攻めて勝つ選手は人気があるように思います。福井の記念不死鳥杯の決勝で、茨城の河野通孝選手が地元福井の脇本雄太選手に競るという攻めの選択をしたことには、大変ワクワクさせていただきました。

 先日友人と暑い中を歩いている時、わき道から自転車に乗ったおばあちゃんが突っ込んできました。我々のラインに切り込んで分断したあとは、せっせと踏み直して驚きのスピードでそのまま何車身も先にいってしまったおばあちゃん。一瞬イラッとしましたが、自転車の後ろに「ピーポくん」のステッカーを確認して顔が綻びました。勝負では攻めていいけど、基本安全運転でいきましょう。いや、勝負中だったのかも…

 

〈右:滝沢和典〉

滝沢 和典 プロフィール

競技麻雀のプロ雀士。

日本プロ麻雀連盟所属。

MリーグではKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属。

愛称はタッキー。

キャッチフレーズは「越後の奇跡」、「麻雀バガボンド」

生年月日: 1979年12月6日 (年齢 43歳)

血液型:B型

出生地: 新潟県 長岡市

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この記事を書いた人
編集部