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京王閣競輪場のナイター「恩田繁雄&おおしば&サンスポ杯(FI)」が12日に開幕。11RのS級準決勝に出場するに大川剛に話を聞いた。
北日本に新たな大砲が加わった。デビュー2年目の新鋭・大川剛だ。前走の弥彦で3場所連続完全優勝を達成し、特別昇級。昨年10月(京王閣)に『先頭誘導員早期追い抜き』で失格となり、4か月のあっ旋停止と出世争いでは遅れを取ったものの、着実に力を付けて待望のS級デビュー。初陣を見事、白星で飾ってみせた。
1番車の大川がSを取って前受けからのスタート。赤板で近藤隆司が押さえると、大川は打鐘4コーナーからカマシ返して後続を千切った。末脚も確かで番手の五日市誠を振り切った走りは強い!の一言。
レース後は「自分的に何が通用するのか分からず、得意なカマシに。最後まで全力で踏んだけど、感触が良いというわけではなかった。それでも五日市さんとワンツーを決められて良かったです。やっぱりS級初戦とあって緊張しましたね」と安堵の表情。五日市は「カマしに行くところはもまだ本気で踏んでないと思う。にしても強すぎる、本当に」と絶賛。
前検日には「師匠(永澤剛)からは『注目される立場だし、大きな走りをした方が今後に繋がる』と言われた。まずは力を出し切る事、ラインで決まる競走を意識したい」と今期の目標を掲げた。
注目の準決勝、大川の番手は初日特選1着の竹内智彦ですんなりと思いきや…。芦澤大輔が『ジカ競り』を選択。後ろが競りになったことを受けて大川は「準決勝はレベルが上がるし、先輩たちからアドバイスをもらって走る。後ろが競りでもやる事は変わらない。力を出し切って竹内さんと決められるように頑張るだけです」と言葉に力を込めた。