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PIST6 捲ってよし逃げてよし、剣術炸裂!大石剣士が初優勝!

2022/09/12

千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で11日、「PIST6 Championship2022-23」サードクォーター・ラウンド3の決勝レースが行われた。完全優勝で初優勝を遂げた大石剣士に話を聞いた。


 前検日のタイムトライアルでは全体7位の10.684。自己ベストは初参加時に記録した10.437。「走るたびにタイムを落ちていく、大丈夫かな…」と肩を落としながらも「ハロンはハロン。レースになれば別ですから」と気持ちを切替えた大石。

 

 本人が話すとおり、大石はレースで本領を発揮。一次予選は豪快捲りで圧巻のスピードを披露。続く二次予選では1コーススタートで「最初から3周逃げるつもりだった」という作戦どおり、ライバルたちを寄せ付けない力強い3周先行で連勝。捲ってもよし、逃げてもよし。この時点で自身初の連勝、大石の状態の良さが伺えた。

 

 ここ2開催は準決勝でいずれも3着、あと一歩の惜敗が続いていた。3コーススタートも、道中、前2選手が後方へ位置を下げて大石が先頭に。またしても突っ張り先行で、3周を逃げ切り決勝進出を決めた。「昨日、逃げ切れたことで手応えを感じた」と話す表情は自信に満ちていた。

迎えた決勝は2コーススタートの絶好ポジション。残り2周手前、6コースの青野将大が仕掛けて、大石は3番手に。残り1周半あたりから踏み込んで前団を飲み込むと、後続の追撃を許さずゴール線を駆け抜ける。何度も拳を振り上げて喜びを表す大石。5度目の挑戦で初優勝を飾った。

 

――完全優勝、今のお気持ちは?

雨谷さんをはじめ、強い選手が沢山いる中での優勝は本当に嬉しいです。

 

――道中は冷静でしたか?

2周で青野さんが仕掛けたけど一人だったし、前の(望月)一成の態勢が整ってスパートされる前に先に動こうと思った。残り1周くらいで青野さんを交わせれば、と思って踏み込みました。作戦どおりにいきました。

 

――優勝の確信したのは?

雨谷さんが内に差し込んでから、僕の後ろは(渡辺)雅也じゃなく、ずっと雨谷さんだと思っていた。青野さんを交わして出切れたのは良いけど、いつ雨谷さんに抜かれるかビクビクでしたね。4コーナーを回って影が見えなかったので優勝を獲ったかな、と思いました。

 

――シリーズを振り返ってどうでしょう?

4走とも内容は良かったと思います。初戦は5番手から捲って届いたし、23周逃げ切れているので、どんな展開になってもある程度はいける自信はあった。でも、決勝は敵が敵ですからね

 

――競輪でも調子は上向きに感じられますが、この優勝で波に乗れそうですか?

PIST6の成績は一番最初(2位)が良かった。それ以降は調子が下降気味で、決勝に乗れなくて。最近になって競輪の調子が上がってきて、点数もやっと戻ってきた。深谷(知広)さんとの練習の成果が段々と出てきていると思います。それに比例して今回のPIST6の成績にも繋がったのかな、と。PIST6でも競輪でも、優勝が届きそうで届かなかったので嬉しい。この優勝をキッカケに更に活躍できるように頑張ります!