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岸和田競輪「第74回高松宮記念杯競輪(GI)」は16日に4日目を開催。10Rの二次予選を走った北井佑季に話を聞いた。
今回の北井はこれまでの北井とちょっと違うかも。全日本選抜(2月高知)、日本選手権(5月平塚)に続いて今回でG1は3回目。高いレベルで戦い、走るごとにレベルアップしている印象だ。
二次予選で北井は打鐘前で上昇すると人気を集めた眞杉匠を叩いて、スパート。捲りで迫る眞杉を番手の和田健太郎が車間を切ってアシストし、逃げ切ってG1・3勝目をゲット。
「初手がどの位置になっても、しっかり行けるところから前々に行くと決めていた。ホームが向かい風でバックは追い風だったこともあり、そこまで脚を使わずに行けました。出切ってからは和田さんを信頼して、力を出し切れた。和田さんと連係するときはいつも残してくれるし、自分のイメージ通りに体は動いたと思う。今日は先行選手としての役割を果たせた。日に日に体も気持ちも上向いている」と話した。
過去2つのG1を振り返って「全日本選抜は初めてのG1だったからこそ、良い意味で警戒されず上手く先行できて準決勝(9着)に勝ち上がれた。で、地元ダービーは初日にミスして勝ち上がれず。今回は警戒されて難しい戦いになると思っていたけど、強い気持ちを持って走れていますね」と確かな手応えを口にする。
「長い距離を行けるのが自分の持ち味。特にG1ではみんな「勝ちたい」という思いが強いから、仕掛けどころが遅れたりする。そこを逆手に取って自分は走ろうって感じですね」と明かす。
番手を回った和田(3着)も「外併走になったとき、今までの北井君なら焦っていたけど、落ち着いて良いレースをしてくれた。だから、自分もやれるだけのことをやろうと思って」と北井の成長を称えた。