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立川競輪場で6日から「サンケイスポーツ杯(FⅡ)」が開催されている。 2日目の5月7日に57歳のバースデー白星を飾った渡邉藤男に話を聞いた。
渡邉は押さえて先行した吉松賢二の番手。捲ってきた竹元健竜を最終3コーナーで捌き、差し切っての白星。昨年の7月振りで約10ヶ月振りの1着を誕生日に飾ったのだ。
レース後には他の選手から肩を叩かれ賞賛を受けていた渡邉。
「誕生日は気にしていなかったけど、終わってからそうだったな、と。仕事をしての1着だし、もう1着は取れないかなと思っていたから嬉しいですよ」と笑顔で答えた。
57歳とベテランの渡邉だが、もちろん苦悩もある。「もちろん、今年落車をしてしまったのもあるけど、競走が詰まってしまうと思った練習も出来ないから脚が落ちてしまう。モチベーションを保つのが難しいんですよ」。
「子供が小さい頃は家族を養うために頑張らないとってなったけど、子供が大きくなってきたらそうもいかない。自分には趣味もないから、前検日とかに美味しいモノを食べようっていうのをモチベーションに今は頑張っています」と苦笑いを浮かべながらも日々の努力もあっての結果だろう。
今回は同県で同じ誕生日の塚本勝士が渡邉の次のレースで同じく誕生日白星。
「藤男さんが1着を取っちゃったからプレッシャーでしたよ(笑)」と和気あいあい。
最終日は5RのA級特選に出走予定で平川雅晃-飯島淳-渡邉藤男の並びとなった。まだまだ健在の渡邉の今後の走りにも注目だ。