グレードレース

競輪放浪記【第7回】(麻雀プロ 滝沢和典)(アオケイ紙面掲載コラム)

2023/05/02

スギ花粉の季節も過ぎ、長かったマスクとの付き合いもいよいよ終わりを告げようとしています。呼吸が苦しい、声が聞き取りづらい、息が臭くなるなど、マスク文化のよろしくないところは多々ありますが、一番困るのは初対面の方の顔と名前が一致させるのが困難になるということ。かつては半荘数回でも打てば、名前を覚えて顔を覚えていたし、何年ぶりかに顔を合わせた人とその時の一打について話して喜ばれた、そんなこともありました。

ただでさえ、同じ制服を着たアイドルグループのメンバーの見分けがつかなくなるほどオッサンになってきたというのに、全員にマスクをされたらもうお手上げです。

昨日も昼前に出発して、夜自宅に帰ってくるまでに4~5人の守澤選手を見かけましたが本物かどうか見分けがつかないので、声はかけませんでした。

私自身がそんな状態なので、 その辺を歩いている時に「滝沢プロ!」と声をかけられることがあると本当にびっくりします。麻雀店や麻雀格闘倶楽部が設置してあるゲームセンターならば、滝沢だと確信を持つことができるかもしれませんが、わりと普通寄りの髪型だし奇抜なファッションをしているわけでもなし、そんな私に街中で声をかける方は相当な麻雀ファンだと思うのでありがたい話しです。

競輪場で声をかけてくれた方もいます。

「あ!麻雀の!…奥様も麻雀強いし素敵ですよね~」

次のレースの締め切りが近かったのでそそくさと失礼しましたが、うちの奥さんは麻雀を良くわかっていないうえに表に出ることはないので、Mリーグで同じチームの佐々木寿人氏(KONAMI麻雀格闘倶楽部所属、奥様は手塚紗掬さん)と勘違いしたのだと思われます。

仮に自分が芸能人や選手を見つけても声をかけることはないので、実際は何倍もの方が気づいているのでしょう。知ったような事は口にせず、アツい外し方をしても騒がず、ヤジも自信がある時以外は小声で呟く程度にしようと思います。

さて、武雄の大楠賞争奪戦を完全優勝で制した脇本雄太選手が今回も人気の中心となるのでしょうか。一日くらいは現地観戦できるといいなあ…


滝沢 和典 プロフィール

競技麻雀のプロ雀士。

日本プロ麻雀連盟所属。

MリーグではKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属。

愛称はタッキー。

キャッチフレーズは「越後の奇跡」、「麻雀バガボンド」

生年月日: 1979年12月6日 (年齢 43歳)

血液型:B型

出生地: 新潟県 長岡市

この記事を書いた人
編集部