グレードレース

自力-自力並びの番手で勝負!大検証企画 第五弾 結果発表

2023/03/22

【競輪に必勝法はあるか】検証シリーズ第五弾! 競輪ファンなら一度は考えたことがある共通のテーマ「競輪に必勝法はあるのか」。 そこでトリマクリではこのテーマに挑戦いたします。GⅠ・GⅡのビッグレースで仮説をもとに実際に車券を購入し検証。結果を踏まえ、もちろん考察もリリース。みな様の車券勝率アップにつながる情報発信に努めて参ります。ぜひお楽しみください。

検証シリーズ第五弾 自力-自力並びの番手で車券を買ってみる! このテーマで4日間予想を挙げてきました。

しかし結果はご存じの様に12個レース予想を挙げて的中は1つのみ(1個レースは引っ張り役が当日欠場して実質11個レース)。それもトリガミ(当たってマイナス)でした。

4日間の収支は-56,090円

その結果は結果として真摯に受け止めますが、果たして自力-自力の並びで番手から買うのは本当に儲からないのか! 選んだレース、選手が失敗だったのではないか!etc. ここではそれらの事を分析していきます。

※検証結果(過程)をみるのが面倒な方は下の【結論】からお読み下さい


まずは初日


2R ④福永大智を使う⑧柴崎淳、⑧-全-全と予想したが、結果は⑨和田健太郎が勝利して⑨-④-⑦で40,340円。自力-自力ではないけれど、②菊池岳仁の番手回りだった⑨和田が勝利した。

4R ③長島大介を使う⑦山岸佳太、⑦-全-全と予想したが、結果は⑨渡辺一成が逃げて番手有利に①鈴木裕が勝利して①-⑤-②で15,350円。こちらの自力-自力を選んでいれば的中していた。

11R 引っ張り役の④松本貴治が当日欠場したので参考外。

初日結果は-11,200円


そして2日目


2R ⑥門田凌を使う③久米康平、③-全-全と予想したが、結果は⑧橋本瑠偉の捲り不発から突っ込んだ⑤渡部幸訓が勝利して⑤-②-③で43,270円。自力-自力ではないけれど、番手回りの⑤渡部が勝利した。

5R ⑥藤原俊太郎を使う⑤月森亮輔、⑤-全-全と予想したが、結果は大本命の⑦渡辺雄太が3番手から捲って勝利。⑦-①-④で1,340円。このレースを選んだのが失敗。

11R ①新山響平を使う⑤小松崎大地、⑤-全-全と予想し、結果は①新山が別線の自力型を完封して逃げ、⑤小松崎が差して勝利。⑤-①-③で5,510円。検証企画で唯一当たったレース。とはいえ5,600円使って5,510円では…。

2日目結果は-11,290円


正念場の3日目


4R ⑦町田太我を使う⑧太田竜馬、⑧-全-全と予想したが、結果は④菊池岳仁の番手回った⑥小林泰正が④菊池不発から内を追い上げて最後は突き抜けた。⑥-⑦-③で150,470円の超大万車券。④菊池を使う⑥小林、⑥-全-全と予想していれば取れていたのだが…残念。

9R ⑥福永大智を使う③稲毛健太、③-全-全と予想したが、結果は⑧飯野祐太の捲りに乗った②和田圭が勝利。②-⑧-⑨で63,640円。自力-自力ではないけれど、番手を回った②和田が勝利した。

11R ⑧野口裕史を使う③郡司浩平、③-全-全と予想したが、結果は③郡司が仕事し過ぎてマークを外す失態。⑧野口の番手に最終的に追い上げた⑤山田庸平がバックから捲って、首尾良く続いた②新山響平が勝利。②-⑤-①で28,400円。うーん、単騎選手の捲りに自力型が乗って勝利と言うことは、自力-自力の並びで番手選手が勝ったのと同じ!?

3日目結果は-16,800円


いよいよ最終日


5R ③谷口遼平を使う⑧松岡篤哉、⑧-全-全と予想したが、結果は⑨青野将大の捲りに乗った師匠の②小原太樹が差して勝利(師弟ワンツー)。②-⑨-⑤で4,140円。自力-自力ではないけれど、番手を回った②小原が勝利した。

6R ②犬伏湧也を使う⑥久米康平、⑥-全-全と予想したが、結果は②犬伏が捲って、さらに⑨北井佑季が捲って勝利。⑨-②-③で86,840円。自力3人のワンツースリーでは…。

12R ⑤古性優作を使う①脇本雄太、①-全-全と予想したが、結果は⑤古性が失格して脚を溜めた②松浦悠士が最後突き抜けてV。②-①-⑦で38,050円。結果的には前団もつれて後方だった②松浦が俊敏に立ち回った形。自力選手の勝利だった。

最終日結果は-16,800円 4日間収支は-56,090円




結論】 4日間47個レースで自力-自力の並びの番手選手が勝利した回数は9回。単純に番手回りの選手(追い込み屋)が勝利した回数は21回。単騎の選手が勝利した回数は4回。そして先頭の自力選手が勝利した回数は13回。

ウィナーズカップ(優勝回数や1着数が多い選手が出場)という独特な大会故に自力型の勝利(番手回りの自力選手、単騎の自力選手、先頭の自力選手)が合わせて26回と多く、3番手を固めた選手の勝利は一度もなかった。


そして今回のテーマ、自力-自力並びの番手で車券を買ってみる! に焦点を当てれば2日目12Rの毘沙門天賞(優秀競走)は⑥森田優弥の引っ張りで、②平原康多が番手捲りで勝利して②-③-④で79,910円。3日目4Rの選抜戦は④菊池岳仁マークから切り替え伸びた⑥小林泰正が勝利して⑥-⑦-③で150,470円。この2つを的中できれば23万円ゲットできました! 


これ当たりそう、という自力-自力は結局分断されたり、当たっても配当が安かったりする。逆にこれは二段駆けやっても飲み込まれるだろう、ラインの総合力が弱いと思われるような自力-自力は決まった時の払戻金額が大きい。

要するに全てのレースで狙ってはいけない。ちゃんとレースを見極める事が大事であり、そして出そう、決まりそうなレースはあえてやめて、これは無理だろうと思われるような自力-自力を何個レースか狙ってみると好配当ゲットのチャンスが生まれるのでは?

今回の検証で分かった事はやはり競輪は「番手」が有利ということ(47個レースで番手回りの選手が勝利したのは30回と勝率63.8%)。自力-自力の並びで番手選手から狙う場合は闇雲に買わず、取捨選択、見極めが大事ということ。

簡単に車券の必勝法が見つかるとは思いませんが、沢山の検証をすることでそれに近づく事でしょう。次回の検証企画に乞うご期待!