【大宮競輪・ガールズ】田中まい　「(中村)浩士さんには感謝しかない」

大宮競輪場の「東京中日スポーツ杯(FI)」は10日、最終日を迎える。

ガールズ決勝 11Ｒに出走予定の田中まいに話を聞いた。

田中は中村浩士が率いる中村道場で根田空史、岩本俊介等と共に練習をしている。

デビュー直後は師匠の花嶋洋之(2014年の12月に引退)にバイクで引っ張ってもらったりとしていたそうだが、その花村が2013年12月の競走中に落車し、そのあとの復帰は叶わなかった。

その後は、他の選手が練習する前の朝早くから一人で練習をしていたそうだが、朝早くから練習している中村道場と一緒のタイミングになることもあったそうだ。

「花嶋さんと練習したのは半年くらいだったかな。自分はひねくれているタイプだから、ずっと一人で練習していた。もしかしたら自分が邪魔だと思われていたのかもしれないけど、中村さんに『早い時間からやっているなら一緒にやる？』って。あとは中村さんの弟子の(田畑)茉利名ちゃんにも誘ってもらったんです」。

「セッティングを見てもらって大幅に変えたり、体の使い方や乗り方とかを教えてもらった。練習もタイムを出すよりは、競輪のレースに活かせるような練習ですね。あとは、自分用の練習メニューを出してもらったりと感謝しかないですね」。

中村からも『道場の練習はキツい』と聞いていたが、田中に聞いてみると『キツいです…』と苦笑いを浮かべていた。

男子相手の練習はキツく、千切れてしまうこともあるようだが、その度に自分の足りていない事に気付かせてもらえるそうだ。

近況は5場所連続で決勝確定板と勢いに乗る田中。「展開がいいだけ。たまたま自分がやりたいレースが出来ているだけです」と謙虚に話すが、今節は直前に気管支炎で万全とはいえないようだが、3着2着で決勝進出を決めた。強者揃いの決勝メンバーだが、ここも田中の走りには期待したい。