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取手競輪場では「オッズパーク杯 (FⅡ)」は9日に初日を迎える。2レースに出走する山田二三補に話を聞いた。
今期が代謝3期目と窮地に立たされている山田。A級3班(チャレンジ)の選手は3期の平均競走得点が70点を下回ると代謝制度の対象となる。
「なかなか厳しい状況。今回が勝負、踏ん張りどころやね」と前走の地元戦は初日に落車し、準決勝へ勝ち上がって少しでも点数アップを図りたい山田にとっては痛恨。
「落車して3着、2着では全く点数は上がらない。残りの4ヶ月間、頑張れば代謝圏内から抜け出せる可能性が出てきたと思っていたから…。前走の結果で自分の想定と変わってきてしまった」と表情を曇らせる。
ふと顔をあげた山田がポツリと呟く。「弟子たちにも言われるんよ。“クビにならんでくださいよ”ってね」。
山田といえば中嶋里美に佐々木恵理、田中千尋、黒澤夢姫と多くのガールズ選手を弟子に持つ。選手一人を見るということは、自分に割ける時間が減ってしまうのでは?と考えるが「ガールズの弟子を取ったことは自分にとってプラスになった」と山田は言う。
「男子選手とやる練習に加えて、ガールズの弟子たちとの練習をやることで自分の練習量は倍になった。以前に成績が下降したときにガールズ選手の練習を見るようになって、優勝が増えてA級1班まで復帰することもできた。本当に弟子たちさまさまですよ」と話した。
1989年8月にデビューして33年の選手生活を送る山田だが、取手競輪場を走るのは初めてだそう。「取手と小田原は走ったことがなくて。最初で最後の取手にならないように、まずは選手を続行できるように頑張らないとね。初日に同県の強い岡田大門君と一緒なのは心強い。チャンスはあるよ」と言葉に力を込めた。