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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で4日から「PIST6 ChampionShip2022-23」EXTRA STAGE年間ファイナルが開催される。タイムトライアル1、2位の河端朋之と橋本壮史に話を聞いた。
▼タイムトライアル1位・10秒714 河端朋之
ナショナルチーム在籍時代には世界選手権(2018年)・男子ケイリンで銀メダルを獲得。同種目で日本へ25年ぶりにメダルをもたらし、世界への扉をこじ開けた。
PIST6は過去4度の出場で予選、準決勝では無敗も、決勝成績は3着、3着、2着、3着と優勝にはあと一歩手が届かない状況が続く。実績はもちろん、競技力は確かなだけに周囲も河端自身も「今回こそ」と気持ちは高まる。世界を相手に戦った豪脚に注目だ!
「前回(決勝3着)は優勝した根田空史君の後ろを取り切れなかった甘さが敗因ですね。最後に木村皆斗君との接触があったけど、真剣勝負の中での出来事なので仕方ないです。そもそも、あの位置にいては厳しかった。まだ優勝できていないので、チャレンジャーの気持ちで挑みたい」。
タイムトライアル後のコメント
「10秒074はナショナルチーム在籍時のベストタイムと比べるとまだまだ。
先日、トラックネーションズカップ(ジャカルタ)で現ナショナルチームの太田海也君が9秒612を出していましたよね。強かった。(太田は男子スプリントで銀メダルを獲得)
状態面は悪い感じはしないし、腰もしっかりケアをしているので問題はない。ナショナルチーム時代、一緒に代表として戦ってきた雨谷君とはPIST6では初めて同あっせんです。対戦は楽しみですね」。
▼タイムトライアル2位・10秒136 橋本壮史
過去2度の出場でともに無傷で決勝へ進出し、並みいる強敵たちを押さえて1番人気に支持されるも結果は5着、5着と本領発揮とはいかず。
大学時代には全日本学生選手権の1㎞タイムトライアルで優勝の競技実績を誇る。また、卒業後は2年間、茨城県庁に勤め国体などで活躍し、競輪界へ転向した経歴の持ち主。S級トップ選手たちも一目置くポテンシャルの高さだけに、初優勝に期待がかかる。
「前回(決勝5着)は優勝した中島詩音君のスピード、カカリが良かったし強かった。決勝は一段とレベルが上がるし、組み立てが大事だと痛感。その反省をふまえて流れの中で上手く仕掛けられるように意識したい。力を発揮できれば優勝のチャンスはあると思います。
最近はカーボンフレームでの練習はあまり…。競輪ではS級へ昇級したばかりで頑張りどころ、準決勝が壁になっている。課題は持続力やトップスピード、S級のレースの流れにも慣れないと。
皿屋豊さんとの元・公務員対決? 皿屋さんとは前走の岸和田で準決勝で走ったので、もうお腹いっぱいです(笑)」。
タイムトライアル後のコメント
「河端さんのタイムトライアルでの走りは流石の一言、コース取りも完璧だった。自分も感触は悪くないですね。レースのイメージができているし、しっかり実戦に繋げることができれば優勝のチャンスはあると思う。やっぱりワクワクしますね。自転車競技が好きなので、こういったメンバーとガチンコバトルができるのは楽しみです」。